【RIZIN】平本蓮率いるBR軍は〝令和のnWo〟 朝倉未来BD軍と大みそか軍団対抗戦へ
格闘技イベント「RIZIN」のラストマンスタンディング王者・平本蓮(26)が起こした団体を股にかけた行動が波紋を呼んでいる。平本率いるユニット「ブラックローズ(BR)」と、朝倉未来がCEOを務める1分間格闘技「BreakingDown(ブレイキングダウン=BD)」の大みそか軍団対抗戦は、どのような展開を迎えるのか――。 【写真】会見でドーピング疑惑を否定した平本蓮 14日の立ち技格闘技「K―1」代々木大会で、平本はBRの盟友・篠塚辰樹とリングイン。突如、大みそかの「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)で、自身率いる「BR」と、未来の「BD」との対抗戦をぶち上げた。 しかも「誰か一緒に素人集団をぶっ殺しませんか」などと古巣K―1の選手に協力を求め、元K―1ライト級王者の朝久泰央や大久保琉唯が呼応する事態になった。 これに眉をひそめたのがK―1の宮田充プロデューサーだ。平本の登場は、あいさつだけが目的だったとして「正直『何やってくれてんだ』っていうのがあります。大みそかだかRIZINだか知らないけど、そういうことじゃない」と不快感をあらわにする。交渉の余地はゼロではないとしつつも、平本の暴走に対して「ガキのケンカじゃない。仕事なんで」と厳しい言葉を並べた。 一夜明け、RIZINの合同公開練習後に取材に応じた榊原信行CEOも、平本の行動は事前に相談がなかったと認めた。一方で「思いを受けて、まとめていきたい」と大みそかの第2部で対抗戦を開催することに前向きな姿勢を見せた。 周囲を困惑させている平本のBRだが、関係者は「さながら『令和のnWo』ですよ」と1990年代後半、蝶野正洋と武藤敬司を中心に絶大な人気を誇った黒いユニットに例えて舌を巻く。 その理由を「K―1の後から、平本選手と篠塚選手のもとに『BRに入りたい』っていう選手からの連絡が続々と来ているようなんです」と説明。ダークヒーローとして若者の支持を集め、勢力を拡大し続けたnWoさながらだという。 さらに別の関係者は「K―1で関係者も含め数人で歩いているのを見たけど、若い子が憧れるのが分かるというか。まるでTEAM2000のころの蝶野選手みたいでした…」。その勢いは今後も増すと予測した上で「マシン軍団みたいに、BR軍の選手もどんどん増殖していくと思います」とやけにプロレスに偏った例えを口にした。 対抗戦を行う場合、BRがどれだけメンバーをそろえられるか心配する声もあったが、杞憂といえそう。実現すれば平本と未来の「代理戦争」となることが確実で、「1週間程度でまとめたい」(榊原CEO)というカードに注目が集まる。
前田聡