【秋華賞】エピファネイア産駒は京都芝2000m65レースで1勝のみ ステレンボッシュ、チェルヴィニア、クイーンズウォークをデータで比較
桜花賞馬とオークス馬が揃って出走する秋華賞
1996年の秋GⅠシーズンは強烈に印象に残っている。第1回秋華賞をファビラスラフインが制覇。そこからダンスインザダーク、バブルガムフェロー、ダンスパートナー、ジェニュインらが1か月間の競馬を盛り上げ、ジャパンカップでは秋華賞馬ファビラスラフインが2着となり、秋華賞の価値を高めた。 【秋華賞2024 推奨馬】全28回で勝66.7%で複88.9%の強データを持つ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) その先のGⅠにも続く秋華賞が10月13日に京都競馬場で行われる。今年も桜花賞とオークスで結果を残した有力馬がしっかりと駒を進めてきた。 そこで今回は、上位人気が予想されるステレンボッシュ、チェルヴィニア、クイーンズウォークの3頭を比較し、どの馬が今回の舞台に向いているかを調べていく。
キズナ産駒とエピファネイア産駒が一歩リード
まずは2023年4月の京都競馬場リニュアールオープン後から今年の6月までに行われた芝358レースの種牡馬別成績をみていく。 <京都芝コース 有力馬の種牡馬成績> エピファネイア産駒(ステレンボッシュ) 【19-21-15-163】勝率8.7%/連対率18.3%/複勝率25.2% ハービンジャー産駒(チェルヴィニア) 【9-16-9-107】勝率6.4%/連対率17.7%/複勝率24.1% キズナ産駒(クイーンズウォーク) 【39-21-18-185】勝率14.8%/連対率22.8%/複勝率29.7% 集計期間:2023年4月22日~2024年6月23日の358レース 勝ち星の全体トップはキズナ産駒。2400mまではどの距離でも好成績を残しており、京都芝コースでは見逃せない種牡馬だ。 エピファネイア産駒の勝ち星は全体3位。勝率8.7%で水準以上の成績を残している。ハービンジャー産駒は9勝で上記2頭には少し劣る成績となっている。また2着が16回と多く、勝ち切れない傾向にある。
京都芝2000mはキズナ産駒が強い
次に京都競馬場改修後に行われた芝2000m戦での各種牡馬成績をみていく。 <京都芝2000m(内) 有力馬の種牡馬成績> エピファネイア産駒(ステレンボッシュ) 【1-4-3-38】勝率2.2%/連対率10.9%/複勝率17.4% ハービンジャー産駒(チェルヴィニア) 【2-11-2-25】勝率5.0%/連対率32.5%/複勝率37.5% キズナ産駒(クイーンズウォーク) 【10-2-1-37】勝率20.0%/連対率24.0%/複勝率26.0% 集計期間:2023年4月22日~2024年6月23日の65レース 特筆すべきはキズナ産駒の成績だ。期間内の65レースではトップの10勝をマーク。全体2位が4勝だから、群を抜いている。ちなみに牡馬【3-1-1-16】に対し、牝馬【7-1-0-21】と全ての率で牝馬の方が高いことは覚えておきたい。 意外だったのがエピファネイア産駒の低調ぶりで、46走してわずか1勝のみだった。上位人気に支持されることも多い中でこの成績。前述の芝コースの全体成績と比較すると、明らかに数字が悪く、不得意にしていると言える。桜花賞馬ステレンボッシュにとってはありがたくないデータだ。 ハービンジャー産駒は2勝のみだが2着は11回あり、連対率はこの3頭ではトップの32.5%。着別度数をもう少し詳しく、5着馬まで見てみると【2-11-2-5-3-17】で掲示板率は57.5%と大崩れしないことが分かる。 京都芝2000m成績だとキズナ産駒のクイーンズウォークが優勢。ハービンジャー産駒のチェルヴィニアも安定感があることが分かった。