ロープロファイルの大本命!プーマが誇るモータースポーツのアイコン「スピードキャットOG」
6月29日に発売するなり瞬く間に完売したモデル、それがモータースポーツのアイコン「スピードキャット OG」だ。8月末に第二弾がドロップされたこのタイミングで、あらためてその魅力を掘り下げたい。 ▶︎すべての写真を見る
プーマがモータスポーツ市場に参入したのは1980年代。西ドイツでレーシングシューズの製造を開始したのが始まりだ。なめらかなシフトチェンジのように順調に経験を重ねていったプーマは1998年、ついにイギリスのレーシングコンストラクター、ウィリアムズに認められ、レーシングシューズを提供するにいたった。そうして翌99年に誕生したのが「スピードキャット」だった。
当時の「スピードキャット」にはスパルコ社のネームも刻まれている。あのネルソン・ピケもそのレーシングスーツに身を包んだイタリア屈指のモータースポーツブランドである。プーマはまだまだ新参者であり、信頼を担保するものが必要だったのだ。
これは推測の域を出ないが、スパルコ社はプーマのあらたな種まきを陰に陽に支えてきたのではないかと思われる。 「モータースポーツ市場の開拓にあたってはその方面に造詣の深い上層部の人間が活躍したと聞いています。ものづくりの知識はもちろん、人脈もあったようです」(トレード マーケティング マネージャー、野崎兵輔さん) プーマは現在、先のウィリアムズのほか、 スクーデリア・フェラーリ、メルセデスベンツAMG、ステーク(ザウバー・モータースポーツ)とパートナーシップ契約を結んでいる。24年にはF1公式ウェアの制作も開始したという。専業ブランド以外でここまで深く根を下ろしているブランドはない。足場固めが万全だったとはいえ、じつに見事な花を咲かせたものだ。 しかし考えてみればそれも当然だろう。プーマは“FOREVER FASTER”をスローガンに掲げ、ウサイン・ボルトを筆頭とした数多のトップアスリートを支えてきた。世界最速の男を目指すF1はプーマにとって是が非でも食い込まなければならない牙城だった。