ロープロファイルの大本命!プーマが誇るモータースポーツのアイコン「スピードキャットOG」
古びることのない機能美
オールスエード、ブラックとレッドのカラーウェイ、そしてつま先のキャットロゴ。フォルムからデザインまで忠実に再現された「スピードキャット OG」は四半世紀のブランクを感じさせない瑞々しさを感じさせるが、それはひとえに機能美を追求した結果だろう。
これを端的に表すのがアッパーだ。おなじみのフォームストリップかと思いきや、よくよくみればその立ち上がりが大きく食い込んでいるのがわかる。キックバックフォームストリップと呼ばれるもので、土踏まずをサポートする機能を向上させている。フォームストリップに囲まれるようにくの字に入った3本のステッチ、あるいは一枚革で構成される、バックステイから外踏まずに伸びるパーツ――これらもまた、ストリップと同様の効果を狙ったものである。
ソールにもこだわりは詰まっている。サイドからのぞけば、そのラバーソールはつま先が薄く、かかとに向かって厚みを帯びていく。ロスのないアクセルワークと衝撃吸収性能を両立させたコンストラクションだ。 プーマは23年、エイサップ・ロッキーをモータースポーツのアンバサダーに指名した。アジアのファッショントレンドを牽引する韓国で行われた「スピードキャット OG」のイベントは大いに盛り上がったという。冒頭触れたとおり、日本では第一弾投入分が瞬殺した。 ロープロファイル(薄底)の再評価にともない、クローズアップされたのがレーシングシューズだった。そしてそのポールポジションをとったのが「スピードキャット OG」である。 竹川 圭=取材・文
OCEANS編集部