「足を引っ張りやがって」斎藤知事、“大暴露”のPR会社社長でピンチに…支持者も激怒「兵庫県民を舐めてる」自己顕示欲が高い人の特徴
今回の行動は「余計な一手」として批判を招いた
それにしても、折田氏の今回の行動は「余計な一手」として批判を招いてしまった。大炎上したという意味では、PR失格だ。おそらく、この一件が原因で兵庫県との関係を断たれる結果になるかもしれない。しかし、彼女が提案した『#さいとう元知事がんばれ』を『#さいとう元彦知事がんばれ』に変更するというアイデア自体は、センスと戦略性を感じさせるものであった。自己顕示欲の強さが、このようなクリエイティブな提案を生む源泉であった可能性もある。今回の失敗を糧に、兵庫県とは別の場所でその才能を発揮してほしいと願う。 自己顕示欲とは、他者に自分を良く見せたい、自分の価値を認めてほしいという強い欲求を指す。本件を、自己顕示欲についての世界的に著名な論文である『自己に関するポジティブな幻想:短期的利益と長期的コスト』(カリフォルニア大学、2001年)をもとに、紐解いていこう。 まず、自己顕示欲のメリットについて考える。論文で述べられている研究結果によると、自己顕示欲が高い人はポジティブな幻想を抱く傾向があり、これが心理的な短期的利益をもたらす。
自己顕示欲が高い人の特徴
この論文では、360名の参加者が「月面着陸の生存戦略」をテーマにした「グループでの意思決定」に参加した実験が紹介されている。参加者は「グループでの意思決定」終了後、自分と他のメンバーのパフォーマンスを評価し、自己評価が他者評価と比べてどの程度過大または過小であるかを分析したのだという。 結果、「グループでの意思決定」における自己評価は、他者評価よりも高い傾向が確認された。この現象は、自己顕示欲の高い人が「自分は他人よりも優れている」と信じることで、短期的に自尊心やポジティブな感情を高めていることを示唆している。この効果は、「グループでの意思決定」後の感情的な向上にも表れており、自己過大評価が「グループでの意思決定」後のポジティブな感情を増大させるという結果が得られた。つまり、自己顕示欲は短期的には心理的ストレスを軽減し、困難な状況でも自己肯定感を維持するための重要なメカニズムとして機能している。自己顕示欲が高いことは短期的な対人関係においても利点がある。自己顕示欲の高い人は初期の対人評価で好意的に見られることが多い