【ウインターカップ2024】藤枝明誠のキーマン、野津洸創&渡邊聖「波に乗ったらどこよりも強いダークホースに」
藤枝明誠はウインターカップで2年連続ベスト4、新チームで臨んだインターハイは準々決勝でオーバータイムの末に敗れベスト8と、上位進出は果たせど勝ち切れない結果が続いている。そんなチームで金本鷹ヘッドコーチが成長を期待するのは2年生ながらチームの中心選手となった野津洸創と、「下馬評を覆す」と意気込む1年生の渡邊聖だ。ウインターカップに向けて成長し続ける藤枝明誠は虎視眈々と初優勝を狙う。
「1年生だけど、チームを引っ張ってくれている」
──まずは野津選手から、自己紹介をお願いします。 野津 藤枝明誠、2年生の野津洸創です。オールラウンドに何でもできるところが持ち味です。兵庫の甲南中学校出身で部活動とクラブチームのゴッドドアを両立し、ゴッドドアでは自分たちの代で全国ベスト16の成績を残すことができました。 ──東山の瀬川琉久選手もゴッドドア出身です。一緒にプレーしていたんですか。 野津 はい。ゴッドドアは瀬川選手たちの代に全国優勝しましたが、僕はその時はメンバーに入ってませんでした。でも、瀬川選手は魚崎ミニバスから一緒なので、9年間ぐらい一緒にバスケをやってきましたし、ずっと近くで見てきた選手なので『あこがれ』というのはめちゃめちゃあります。 ──渡邊選手から、野津選手の意外な一面も含めて紹介してください。 渡邊 遠征のホテルが一緒の部屋になることが多いんですけど、野津選手は7時起床だったりすると、6時45分から7時にかけて5回ぐらい悲鳴みたいな独特なアラームを鳴らすんです。それを知らなかったので、自分も起きてしまって「え、なんだ!?」みたいなことがありました(笑)。バスケの面では、練習が終わった後の自主練で誰よりも遅くまで残ってシューティングをしているので、そこは本当に尊敬してます。 ──では、今度は渡邊選手の自己紹介をお願いします。 渡邊 藤枝明誠、1年生の渡邊聖です。町田市立南中学校で部活動と横浜ビー・コルセアーズ U15を両立していました。横浜ビー・コルセアーズ U15では1年生の時にJr.ウィンターカップでベスト8、2年生では準優勝、3年生ではベスト8とチャンピオンシップで優勝しました。得意なプレーは3ポイントシュートと、強気なアタックから得点するプレーです。 ──渡邊選手は横浜ビー・コルセアーズ U15で東山の佐藤凪選手と一緒ですね。 渡邊 そうですね。凪選手はいじられキャラでしたけど、試合では本当に頼りになる選手で『勝負強さ』にはあこがれていました。 ──野津選手、渡邊選手がどんなキャラクターか教えてください。 野津 僕もホテルが一緒だった時に少し抜けてるなと思ったのは、トップリーグの時にホテルの部屋の風呂にしか入れなくて、渡邊が先に入ったんです。次に僕が入ろうとしたら、もうトイレとかトイレットペーパーまでもがビチョビチョで、「なんやこれ」って言ったら、「カーテン閉め忘れた」って言うんです。それは「かわいいところもある」という面でもあるし「何してんだ」という面でもありますね(笑)。頼りにしているところは、1年生だけど先輩に対しても自分の発言をしっかり言えるところです。バスケの面では、試合でもたくさん活躍して結果を残してくれていますし、練習中もしっかり決めるところは決めて、留学生に対しても必要なことを伝えてくれたりして、チームを引っ張っています。