【ウインターカップ2024】藤枝明誠のキーマン、野津洸創&渡邊聖「波に乗ったらどこよりも強いダークホースに」
「自分の態度一つがチーム全体の雰囲気に関わる」
──去年のウインターカップが終わって、野津選手は1年間をどう過ごしてきましたか。 野津 去年はベスト8で開志国際、準決勝で福岡第一と当たって、試合に出してもらってるのに何もできずに情けなさだけが残りました。去年は主力のメンバーが3年生だったので、新チームになって自分が中心選手になったことで、すごく責任が大きくなりましたし、シュートまでのクリエイトを自分がする機会も増えて、去年の先輩の偉大さを実感しました。今は去年の先輩みたいにオフコートでも、練習中、試合中でも引っ張っていけるように努力しています。 ──今年のインターハイ、トップリーグを振り返って、自分の成長を感じる部分は? 野津 トップリーグはほとんどが強豪校で、第1クォーターで勝っていても、第2クォーターで一瞬でも気を抜いてしまったら、すぐやられるっていうチームばかりでした。ずっと集中力を切らしてはいけない状況をたくさん経験できたのはウィンターカップに繋がってくると思います。個人としては、ディフェンスの強度が高い中で状況判断をしてアシストに繋げたり、ここはパスを出す、出さないの判断はインターハイから通して成長できた部分です。 渡邊 入学してからは、自分のプレースタイルを知らないチームメートもいるので、「まずは自分のプレーを証明しなきゃいけない」と思っていたので『信頼を得る』ところからのスタートでした。最初は実力を出しきれずに、プレータイムをもらえなかったり、チームメートからの信頼も得られていませんでした。でも、インターハイで自分のプレーが証明できて、そこから自信がついて、トップリーグでも活躍ができたので、インターハイが自分の分岐点だったと思います。 ──金本コーチが野津選手には「もっと気持ちを強く持ってほしい」と言っていました。 野津 試合中、自分の問題点であるメンタルの弱さが出てしまってシュートが全然入らない時に、金本コーチから「そういう弱さがチームの雰囲気を壊す」と言われたことがありました。その時に、本当に「自分に全部が懸かっている」というか、自分の態度一つがチーム全体の雰囲気にかかわるんだという自覚を持ちました。 ──渡邊選手はどんな試合展開でもアグレッシブで、メンタルが強いイメージがあります。 渡邊 野津選手も言ってくれましたが、「学年は関係ない」っていうのをプレー中も念頭に置いてやっています。僕は兄が2人いることが影響してか、日頃から年上の人に遠慮しないので、そういうのがプレーにも出ているんじゃないかなと思います。