「ユーザーの声をどんどん反映させていきたい」と、泉地代表は語る。

――　「 フットワークの 軽さ 」は、ゴッドブリンクの強みだと思います。 泉地　今回のモーターサイクルショーでも、お客さんが「 この部分が こうならいいのに 」とか「 ああだったらいいのに 」っていう意見を、いっぱい聞くことができました。 「 あご紐ベルトが ちょっと長い 」って言われたら、次のロットから短くする。「 ここのビスをプラスじゃなくて、500円玉で回せるようにマイナスにしたい 」という意見を聞いたら、デザイン的に見て「 確かにアリだな 」と思ったら、すぐに改良します。 ――　そうなると、同じ製品でも、途中で仕様が変わることがありますよね？ 泉地　「 ああいうのが 欲しいです 」「 こうして欲しいです 」って言われたことを反映しているって なったら、お客さんとしても嬉しいじゃないですか。 僕が「 内緒ですけど、今、モックアップで こんなことをやっているんです 」って お客さんに言うと、「 これだよ、待ってたのは！」みたいなことを言ってくれるんですよ。お客さんと一緒に、物を作っている感覚です。 ――　お客さんのために、常に変化するヘルメットメーカーですね。それは、大手ではなかなか真似できないことです。 泉地　買っていただいている量販店さんの在庫を考えたとき、途中で仕様が変わるのは、本来はできることじゃない。けど、ウチの場合「なんか許されるだろうな」って。 前にも言ったと思うんですけど、どれだけ会社が大きくなっても、そういうことを「 やれる会社 」でいたい。ものすごくお客さんと近いところで、ものすごく泥臭く商品を作っているところは永遠に残していきたいです。 メーカーの「 予告ない 仕様変更 」を、どうか温かい目で許してください。