いすゞのSUV「MU-X」が採用、ジェイテクトが量産始めた「低トルク円すいころ軸受」の機能
ジェイテクトは25日、低トルク円すいころ軸受「LFT―V」がいすゞ自動車のスポーツ多目的車(SUV)「MU―X(ミュー・エックス)」に採用され、量産を開始したと発表した。樹脂保持器の形状を最適化。潤滑油の流入量を最適に制御し、損失トルクを従来品比最大15%低減した。 【写真】ジェイテクトが量産を開始した低トルク円すいころ軸受「LFT-V」 MU―Xのリアディファレンシャル(差動装置)に搭載する。低トルクのほか低昇温性の向上やシリーズ最軽量も実現し、同車の低燃費化や二酸化炭素(CO2)排出量削減に貢献する。 円すいころ軸受は自動車のトランスミッション(変速機)やディファレンシャルに使用される。今後も電動車や産業機械への採用を目指し、低燃費化やエネルギー損失低減につなげる。