【ラン初心者が1000日間1日も休まずに走れた理由】その経験から得たものを語る
最初に言っておくけれど、私(イギリス版ウィメンズヘルスのSNS担当エディター)は自分を“ランナー”だと思っていない。身長155cmの小柄な体型はランニングに向いていないし、最近までちゃんとしたランニングシューズも持っていなかった。でも、私は一度やると言ったら聞かないタイプ。だから1000日間、1日も休まずに走ることができたんだろう。 【写真】健康な体を目指すなら、1日1.5kmのランニングがおすすめ このチャレンジを始めるまでは真剣に走ったことがあまりなかった。2017年に5kmマラソンに出場したのも、地元のジムで参加していたクロスフィットプログラムの一部だったから。でも、ある程度の距離を走り切ったあとの達成感が結構好きで、それ以来、週2~3回は走るようになっていた。 そして2018年、私は夫と軽いノリでエントリーしたロンドンマラソンの抽選に“幸運にも”当たってしまった。そこからは、恥をかきたくない一心で文字通りペースアップ。ちゃんとしたトレーニングプログラムに従って、距離も伸ばした。 ロンドンマラソンが終わってからも、私にとってランニングは、クロスフィットやファンクショナルトレーニングの傍らでたまにする程度のアクティビティだった。それを変えたのはコロナウイルス感染症のパンデミックだった。今回は1000日間のランニングチャレンジの経過をイギリス版ウィメンズヘルスからご紹介。
ランストリークのはじまり
ご存じの通り、パンデミックに伴うジムの閉鎖は、心身の健康にとってあまり良いものではなかった。私は頑固な上に習慣を好む生き物。しかも、放っておくとすぐ夜行性になってしまうので、ロックダウンが始まる前は、ほぼ毎日、朝6時にはジムにいた。だから、その習慣が崩れたときは途方に暮れた。 2021年1月、仕事や子供のホームスクール以外の何かで朝型の生活に戻りたいと思った私は、1週間で50kmを1カ月続けるという目標を立てた。早朝のジムの代わりになることと言えばランニングくらいしかなかったので、1月が終わってもロックダウンが続く限りは走り続けることにした。自分でも、いつまで続けられるか楽しみだった。 (当時ランニングに活路を見い出したのは私だけでないようで、ランニング専門誌『ランナーズワールド』によると、成人の10人に4人はパンデミック中にランニングのレベルが上がったと感じている) 2021年の夏が近付くと、ついにジムの営業が再開した。この時点でランストリークを始めてから半年が経過していた。雨の日も、雪の日も、外が暗くても、疲れていても毎日走った。週5日のクロスフィットを再開してからは、少しでも体を回復させるため、走る距離を週35~40kmに減らした。