注意するべきことはある? 友人とのバイクの貸し借り
貸し借りの際は要注意!
友人との間でバイクの貸し借りをするケースは、珍しくはありません。微笑ましい光景にも思えますが、実はこういった貸し借りには、大きなリスクが付いて回ります。 【画像】友人とバイクの貸し借りをする際の注意点を画像で見る(10枚) まず、乗り慣れていないバイクを運転する際は、普段以上の注意が必要となります。無理のない範囲で安全に運転することが求められますが、どれだけ慎重に運転しても、事故のリスクは常に付きまといます。 事故を起こした場合、バイクの修理代に加え、相手がいる場合は対人、対物賠償の責任が発生。その支払いの助けとなるのが任意保険で、事故の程度によっては賠償金が数百万円を超えることも珍しくない為、任意保険無しで支払うのは困難です。 では、万が一友人から借りたバイクで事故を起こしてしまった場合、任意保険は使えるのでしょうか。
友人とバイクを貸し借りする際に使える可能性がある任意保険は、運転者の加入しているものと所有者の加入しているものの2種類。どちらも一定の条件を満たせば使える可能性はあります。しかし加入している保険の内容によっては保険を使う事はできず、自ら賠償しなければならないケースもあるので、それぞれ順を追って見ていきましょう。 まず、運転者の加入する保険は、「他車運転特約」が付帯していた場合のみ使うことが可能。基本的に他車運転特約は自動的に付帯されることが多いため、ほとんどの場合は運転者の保険を使用することができます。 しかし、他車運転特約が付帯されていない場合は、もちろん運転者の保険を使用することができません。また、他車運転特約のカバー範囲は保険会社によって異なります。 例えば対人や対物の賠償はカバーされているものの、車両保険まではカバーされていないケースも。その場合、借りたバイクを壊してしまっても、その修理に運転者の保険を使うことはできません。
次に、バイク所有者の任意保険について。所有者の保険が使えるかどうかは、加入する保険の「補償する運転者の範囲」によって決まります。 多くの保険では、加入時にバイクの運転者の範囲や、年齢条件を設定しますが、もちろん運転者の範囲は狭ければ狭いほど保険料が安くなっていきます。そのため保険加入時には運転者を本人に限定するケースが多い為、バイクの貸し借りの際に所有者の保険をあてにすることは難しいでしょう。 また、運転者の範囲が広くても、年齢制限がある場合は保険が適用されない可能性も。ほぼ全てのバイク保険では年齢区分に応じた保険料が定められており、若年向けであるほど保険料は高くなる傾向にあります。 例えば21歳以上を対象としている保険は、運転者が20歳の場合には使用することができません。