【ノア】拳王は想い人KENTAに惜敗も、KENTAは「勝ったらノアに出ちゃいけないの?」
<プロレスリング・ノア:日本武道館大会>◇1日◇東京・日本武道館 元日の日本武道館でプロレスリング・ノアの「ABEMA presents NOAH“THE NEW YEAR”2025」が行われ、この日、誕生日を迎えた拳王(40)が“想い人”KENTA(43=新日本プロレス)と対戦。KENTAの必殺技「go 2 sleep(ファイヤーマンズキャリーから相手を落としてヒザをたたき込む技)」で3カウントを奪われて敗れた。 【写真】黒髪に戻した拳王の目の前で、パフォーマンスを決めるKENTA 拳王はかつてKENTAの首を狙ってみちのくプロレスからノアに参戦。14年3月2日の徳島大会で対戦し、猛打戦の末に敗れた。地元メインで苦杯を喫した拳王は雪辱を心に誓ったが、その2カ月後にKENTAはWWE挑戦のためにノアを去ったという経緯があった。 その時以来の一騎打ちに臨んだ拳王は、トレードマークの金髪を当時と同じ黒髪に戻し、同じようにキック、エルボーと殺伐とした打撃戦を展開した。だがKENTAのおきて破りの拳王スペシャルや終盤の張り手、キックの連発でダメージを負い、「go 2 sleep」で3カウントを奪われた。 これまでKENTAに向かって「俺が勝ったら、ノア25周年イヤーの今年1年間ノアで戦え」と要求してきた拳王はこの日の試合後、KENTAに向かってあらためて「ノアで戦え」とジェスチャーで訴え、握手を求めた。それには応じなかったKENTAだが、バックステージでは「効いたよ拳王、めちゃくちゃ効いたよ。あいつの蹴り、めっちゃ効いた。久々あんなハードな蹴りを受けた。あいつ言ってたじゃん。俺が負けたらノアに出ろって。じゃあ俺が勝ったら俺はノアに出ちゃいけないの? 俺はいつだって準備できてるよ」と参戦をにおわす発言をした。 一方の拳王は「KENTAがノアにいない10年間、俺は強くなった。今の実力ならKENTAも余裕で倒せるって言ったけどな、これじゃダメだよな。まだまだ、いい目標ができたのかな。それと今日、向かい合って、そして日本武道館の天井を最後、記憶がうっすらする中、眺めてた。やはりKENTAが一番輝けるのはノアのリング。そう、俺は確信したぞ」と話した。 拳王は続けて「負けたヤツが言うのもなんだけど、KENTAの人生、お前が勝手に選べばいい。まだまだ新日本プロレスでIWGP世界ヘビーも巻いてない。その目標もあるだろう。だが、お前を求めてるヤツが一番多いのは、どこなのかな。プロレスリング・ノア25周年。一発目でKENTAがふるさとノアに帰ってきてくれただけで、俺は本当にうれしかった」と素直な心情を吐露していた。