ヤクルト、連日の助っ投補強!第2弾は〝七色〟右腕ランバート獲得調査 今季大谷をK斬り
助っ人補強第2弾だ!! ヤクルトが来季の新外国人選手として、前米大リーグ、ロッキーズのピーター・ランバート投手(27)の獲得調査を進めていることが11日、分かった。直球の最速は154キロを誇り、6種類の変化球を含め〝七色〟の球種を持つ右腕。今季はドジャース戦で大谷翔平投手(30)から三振を奪っており、先発ローテーションの一角として期待される。この日、前米大リーグ、マーリンズのマイク・バウマン投手(29)の獲得を発表。3年ぶりのV奪回へ、先発投手の整備が最重要課題とされており、獲得に向けて全力を注ぐ。 【写真】50号2ランを放つドジャース・大谷。投手はマイク・バウマン投手 3年ぶりのV奪回へ、補強の手は緩めない。次は先発候補だ。ヤクルトが来季の新外国人選手として、ロッキーズからフリーエージェント(FA)となっていたランバートの獲得調査を進めていることが判明。チームのウイークポイントを埋めるべく、獲得に注力する。 2年連続リーグ5位に終わった今季、チーム防御率3・64はリーグワースト。先発に限っては同4・02で、規定投球回到達者と2桁勝利達成者がいなかった。高津監督もかねて「(セ・リーグ)5球団の投手陣と比べても、明らかに劣っているところがたくさんある」と危機感を示しており、再建は急務だ。 米国出身のランバートは、サンディマス高から2015年のドラフト2巡目(全体44位)で指名され、ロッキーズに入団。19年6月のカブス戦でメジャーデビューを果たすと、7回1失点と好投して初勝利を挙げた。同年は全19試合に先発して、3勝をマーク。今季は28試合の登板中先発は3試合で2勝5敗、防御率5・72だが、先発の適性は十分にある。 188センチの高身長から繰り出される直球の最速は154キロで、平均でも152キロを記録するなど能力の高さを証明してきた。変化球はカーブ、スライダー、スラーブ(カーブとスライダーの中間的な変化をする球)、カットボール、チェンジアップ、シンカーの6種類。直球を含めた〝七色〟の球種を投げ分けられるのは先発としての利点で、「スモールベースボール」といわれる日本野球にも順応できそうだ。 何より〝大谷斬り〟の実績がある。今年6月のドジャース戦で2番手として登板し、今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に輝いた大谷から三振を奪った。さらに、昨季の同リーグ2冠王(本塁打王、打点王)であるブレーブス・オルソンからも三振を奪っており、メジャー屈指の強打者たちを封じ込めてきた。メジャー通算では74試合に登板し8勝19敗、防御率6・28。まだ27歳と若く、異国の地でさらに成長していく可能性を感じさせる右腕だ。