あなたには「ライフコーチ or セラピスト」のどちらが必要?自分に合う専門家を見つけよう
燃え尽き症候群(バーンアウト)から回復したい、人生の目的を見つけたい、自己愛を深めたい。あなたの目標が何であれ、メンタルヘルスやウェルネスを向上させるために自分ひとりで取り組む必要なんてない。それよりか、ライフコーチやセラピスト(あるいは両方)のような、あなたの目標をサポートしてくれる専門家を見つけることが大いに役立つこともある。ここでこんな疑問が沸いたかもしれない。ライフコーチとセラピストって、なにが違うの? まずは両者の違いを理解することが、自分に相応しい専門家を見つけるヒントになるそう。 【写真】毎日ストレスを感じながら生きている? 心と体のバランスを整える6つの方法 メンタルヘルスクリニック「Acera Health」の臨床ディレクターで認定セラピストのメアリー・ローレンス氏によると、ライフコーチもセラピストもクライアントの成長や向上のために尽くす専門家。「感情のマネジメントであれ、目標達成であれ、どちらの専門家もクライアントの成功を望んでいます」。クライアントと強固な信頼関係を築きながら、クライアントが望む結果を得るためのベストな策を見つけて一緒に取り組んでいきます」。とはいえ、両者には目標達成におけるアプローチの仕方や「クライアントへ提供できること」に徹底的な違いがいくつかあるという。ここからは、ライフコーチとセラピストの違いと、あなたに必要な専門家の見分け方についてアメリカ版ウィメンズへルスから学んでいこう。
ライフコーチング Vs. セラピー
【それぞれの訓練や教育、取得資格の内容が異なる】 ライフコーチとセラピストの主な違いは、教育やトレーニング、取得資格の内容が大きく異なること。「セラピストは、心理学やカウンセリングの修士号、または博士号を含め、広範な教育と訓練を修了して認可を受けたメンタルヘルスの専門家です」とローレンス氏。「州の認可試験に合格することだけでなく、免許維持のためのトレーニングにも継続して参加することが求められています」 米国のライセンスを持つセラピストの一般的な認定団体は、アメリカ心理学協会(APA)、全米社会事業家協会(NASW)、カウンセリングおよび関連教育プログラムの認定協議会(CACREP)などがあり、資格や称号の多くは州によって異なるとのこと。 一方でライフコーチには、コーチング実践のための標準的な教育要件や免許規定がない。「さまざまなコーチングプログラムを通じて資格を保有しているコーチもいるでしょう。ですが、ライフコーチのための規制機関は存在しません」とローレンス氏。コーチの民間資格のなかでもっとも広く認知されているのは、国際コーチング連盟(ICF)が発行する認定資格。ICFのウェブサイトによると、ICFは「国際コーチング連盟が定める核となる能力水準(コア・コンピテンシー)を完全に理解している」コーチを養成しているとのこと。 セラピストはライフコーチとして活動することも可能だが、ライフコーチは法的にセラピストと名乗ることができない。一般的にセラピストは、最長で8年間の教育を受けて資格を取得し、ライフコーチは専門的な訓練を受けずに活動することができる。