【バイヤーズガイド】BMWのベストセラーSUV「BMW X1」多くのバリエーションとエンジンの中どれがお勧め?
プラグインハイブリッドの「30e」には、個人的にかなり感銘を受けた。先代モデル(8.8キロワット時)に比べ、バッテリー容量は14.2キロワット時と大幅に増加した。BMWは航続距離を76~88kmと規定しているが、我々のテストでは74kmを記録した。バッテリーが空になっても、電気モーターは半分の仕事をこなし、内燃エンジンは楽々と回転する。245馬力の「25e」の方が価値が高く、価格も少なくとも2,500ユーロ(約40万円)安い。
価格を見てみると、電気自動車「iX1」の割高感は比較的緩やかで、最もパワフルなディーゼル車よりも3,200ユーロ(約50万円)高い程度だ。補助金(現在、税込みで4,785ユーロ=約77万円)を差し引いた絶対額では、少なくとも5万5000ユーロ(約880万円)になる。その見返りとして、313馬力、全輪駆動、64.8kWhのバッテリー容量(ネット)が得られる。航続距離は369kmを記録した。急速充電ステーションでは最大130kWの充電が可能。
4つの装備ライン
「iX1」はシームレスにフィットし、他の全バリアントと同じ4つのトリムが用意されている。xLine(2,900ユーロ=約46万円)は、クロームアクセントとシルバーのシルでベースモデルより際立っている。Mスポーツパッケージ(3,850ユーロ=約62万円)は主に、よりスポーティなサスペンションセットアップとビジュアルを提供する。Mスポーツパッケージプロ(6,700ユーロ=約107万円)は無視しても差し支えない。付属のスポーツブレーキがなくても、「X1」は感覚的に減速する。Mルーフスポイラー?「X1」には必要ない。
それでも私たちは、よりパワフルな「20i」へのアップグレードを選ぶだろう(プラス2100ユーロ(約33万円))。まず、性能の向上(136馬力→170馬力)が顕著だからだ。そして何より、48ボルトのマイルドハイブリッドシステムが、減速する前走車と自動的に減速し合うなど、市街地走行を楽にしてくれるからだ。100km走行あたり0.8リッターという燃費のアドバンテージもかなり大きい。