中学受験、都市伝説のような「帰国子女入試」に我が家は該当する?本気で目指すご家庭に伝えたい「身をもって学んだ、絶対やっておくべきだったこと」
中学受験、11月から1月にかけて行われる帰国子女入試と2月1日から始まる一般入試。そのどちらもにチャレンジする、「二足のわらじで挑むW受験」を頑張っているモコ親子です。 【表】東京大学の合格者のうち、上位の出身校〈中高一貫校〉は? そもそも私たち親子がW受験を考えた時、同じパターンで受験勉強を頑張っている先輩方のSNSやブログをうまく見つけられませんでした。何から取り掛かればいいのか、全然違う2種類の受験勉強をどういうバランスで進めればいいのがわからず、途方に暮れたことがきっかけでこの連載が始まりました。働く母親ならではの時間の使い方の難しさもあります。 あらためてこの記事が、「帰国子女1本で行くほどの語学力はない。だからといって一般入試だけに専念するのはもったいない。可能な範囲で帰国入試を視野に入れながら中学受験に挑みたい」という親子の一サンプルになれれば幸いです。 【連載・働くのほほん母さんとちゃっかり息子の中学受験@2024】第16話
【面接対策】海外生活でのトピックは記録しておくべし
まず、帰国子女入試の資格要件について。簡単いうと「小学校時代の何年かを海外で過ごした経験のある子どもを対象にした入試方式」です。早いところでは第一回目の試験が11月から始まり、1月いっぱいまで実施されています。よくある条件は「海外在留1年以上、帰国後2年以内」。2年以内ということは4年生以降での帰国ですね。中には帰国後3年以内の学園もあるので、当てはまる人も結構いるのではないかと思います。「中学 帰国子女入試 条件」などで検索をかけると一覧が出てきます。 そして、もっか息子はこれから始まる帰国子女入試に向けて、塾の先生方に助けていただきながら面接の練習をしています。面接で聞かれる内容は、もちろん当日まで分かりません。そのために想定しうるあらゆる質問候補に対して返答を考え、とことん身体に叩き込んでおく必要があります。 我が家が帰国したのは息子が3年生終了時。4年生の4月から日本の小学校に転入しました。つまり帰国してからすでに2年半以上は経っているわけで、楽しかった、刺激だらけだった海外生活のことも徐々に忘れ始めています。 一方面接では当然ながら、質問の主軸は「滞在中」のこと。「滞在中に驚いたことはありますか?」「滞在中はどんなことに困ってどうやって乗り越えましたか?」「コミュニケーションが大変だったと言いましたが、それはどんな時で、あなたはどうしましたか?」。こういったことが聞かれるようです。 つまり言いたいのは、 「印象的だったできごとは、記憶が新しいうちに記録に残しておくべき」 ということ。私たち親子は、いろいろなことを忘れてしまっていて、なかなかいい感じの返答が導き出せませんでした。「困ったこともあったし、乗り越えたこともあった。う~ん、でも具体的なエピソードが出てこない~…」。そうやって頭を抱え、絞り出しているのが現状です。