中学受験、都市伝説のような「帰国子女入試」に我が家は該当する?本気で目指すご家庭に伝えたい「身をもって学んだ、絶対やっておくべきだったこと」
日本語作文を選択するなら4、5年生のうちに習得したい【作文の書き方】
先ほども申しましたが、息子が日本の学校に入ったのは4年生から。今でこそ、日本の小学生と対等に切磋琢磨していますが、たまに常識的なことを知らなくて驚かされることがあります。「えー、なんでこれ知らないの? 小学生でみんな習うことでしょ?」ということがあると、だいたいそれは、息子がアメリカにいた間に日本の小学生が習っていたこと、という場合が多いです。 そんな「まったく知らなくて驚かされたこと」の一つが、息子の場合は「文章の書き方」でした。内容ではなく、書き方です。一文字目は1マスあけるとか、長くなりすぎると読みにくいから適当な位置に「、(読点)」をうつとか。そういった文章の書き方の基本を息子は全然知りませんでした。そして、知らないということを私たち親子ともに最近になるまで気づきませんでした。 ここ数ヶ月で作文の練習を始めることになり、試しに息子にひと通り作文を書かせてみると…。なんと400字原稿用紙の中に読点が1つもない! 改行していない! 写経か! 読みにくいったらありゃしない! そんな事実を目の前に、私は顔面蒼白。時間もないのにそこから教えなきゃいけないの!? ということになり、あわてて「文章の基本の書き方」を私が教えました。これがまた案外難しいんですよね。「適当な位置に”、”を入れるんだよ」と教えても、相手は「適当な位置」がわからないわけですから。 念のためお伝えしておくと「海外に住んでいても、日本語の本を読んでいるから大丈夫」というのは危険です。息子も本は好きだし、国語は得意科目のほう。ですが、やはり読むのと書くのは別物。時間をとって「書く」練習をする必要があると思います。 また、こういった作文の書き方の基礎は、塾では教えてくれません。内容のチェックはしてもらえますが、作文の授業というものがあるわけではないので。基本的には親が教えることになります。 ですので、4、5年のまだ時間に余裕があるうちに簡単な作文を書いてみたり、夏休みなどに出される読書感想文の宿題を親も一緒にチェックしてみたりするといいと思います。