教え子だった女子中学生に「性的暴行」、元校長に懲役10年を求刑 被害者側「可能な限り重い刑を」
代理人は、被害者の立場から「みなさんが中学生のとき、教師はどのように見えてましたか」と法廷で尋ね、次のように指摘した。 「どのような生徒であっても、生徒と教師の間には覆しようのない上下関係があります。この事件は通り魔的な犯行や友人間の犯行とは異なり、抵抗すれば今後の学校生活が崩壊すると考えて、抵抗できない状態にあるAさんに対して犯行に及んでいます。Aさんの学校生活やその後の人生に多大な被害が生じています」 そのうえで、「被告人には求刑以上、可能な限り重い刑が科されるべきで、正しく罰がなされるよう求めます」とうったえた。 最後に被告人はあらためて、Aさんや、Aさんと同様に性被害を受けていた別の女子生徒Bさんに謝罪するとともに、「これから生きて罪を償っていきたい」と話し、深々と礼をした。判決は12月9日に言い渡される。