マイナンバーを銀行口座と「紐づけ」できると聞きました。どのようなメリットがあるのでしょうか?
2016年に開始されたマイナンバー制度により、行政の効率化と国民の利便性を高めるために、さまざまなシーンでマイナンバーが利用されるようになりました。 本記事では、マイナンバーを銀行口座と紐づけすることのメリットや紐づけ方法をご紹介します。
マイナンバーを銀行口座と紐づけするメリット
2022年に公金受取口座登録制度が導入され、マイナンバーと公金受取口座を紐づけることで公的な給付金を迅速に受け取れるようになりました。 マイナンバーと紐づけをすることで、年金や子育て給付、生活保護などの給付金を受け取るときの口座情報の記載などが不要になるため、書類の不備がなくなると同時に口座情報の確認が確実で迅速に行われ、給付金を受け取るまでのスピードが速くなることもメリットです。
マイナンバーを銀行口座と紐づけすることにはリスクもある?
マイナンバーとの紐づけにより、口座情報が国や自治体に筒抜けになってしまうことを心配している人もいるかもしれません。しかし、行政機関に提供される情報は銀行名や口座番号などで、口座の残高などの情報が知られることはないようです。 また、マイナンバーカードを紛失した際などに個人情報が流出し、悪用されてしまう心配もあるでしょう。個人番号のみの流出であればマイナポータルにログインできないのでさほど心配ありませんが、パスワードも知られてしまうと危険です。 その場合はマイナンバーの機能を止めることも可能のようなので迅速な対応が必要となるでしょう。さらに、不正アクセスなどのサイバー攻撃が発生し、口座情報が流出してしまう可能性があることもリスクの一つです。
マイナンバーを銀行口座と紐づけする方法
公金受取口座との紐づけは、マイナポータルアプリを利用して行うことができます。以下では、デジタル庁「マイナポータルによる公金受取口座の登録方法」に基づいて、登録の際に事前に準備するものをご紹介します。 1:マイナンバーカード+数字4桁の暗証番号(利用者証明用パスワード及び券面事項入力補助用パスワード) 2:マイナンバーカード読取対応のスマートフォン(または、パソコン・ICカードリーダライタ) 3:マイナポータルアプリのインストール アプリのインストールが完了したら、以下の手順で公金受取口座との紐づけを行います。 【スマートフォンの場合】 ・ログイン後「おかね」まで画面をスクロールして「公金受取口座」を選択 ・「公金受取口座の登録状況」ページが表示されたら「口座情報を登録する」を選択 ・画面の案内通りに入力して公金受取口座を登録する 【パソコンの場合】 ・ログイン後、画面を下部へスクロールし「注目の情報」のところにある「公金受取口座の登録・変更」を押す ・「公金受取口座の登録状況」ページが表示されたら「口座情報を登録する」を押す ・画面の案内通りに入力して公金受取口座を登録する