「親が介護施設に移ったので空いた実家を人に貸す」それ、大損することになります
「教育資金一括贈与の特例」は一度に振り込むべき?
Case9:「教育資金一括贈与の特例」を使わずに、孫の学費を直接振り込んでしまった 可愛い孫のためにおカネを使いたい。こう考える人の選択肢のひとつが、「教育資金一括贈与の特例」だ。祖父母から孫へ、最大1500万円を非課税で渡せる制度で、銀行の窓口にもパンフレットが置かれている。 この特例を使うには専用口座の開設が必要で、戸籍謄本や印鑑を揃えて面倒な手続きをしなければならない。一方、贈与を受ける孫の側も教育資金に使ったことを証明する領収書を揃えないと、もらったおカネを引き出せない。しかも30歳までに使い切れなかった分は、贈与税が発生するという「落とし穴」まである。 「実は『教育資金一括贈与の特例』を使わなくても、孫の教育費を祖父母が出す際は非課税です。大事なのはタイミングで、入学や新学期に合わせて、その都度、振り込む必要があります。大学4年分の学費を一気に振り込むと贈与税の対象になる危険性があるので、やめたほうがいいでしょう」(前出・橘氏) 答え→〇。学費はその都度、振り込めば非課税。
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