夫婦のお金の管理、みんなどうしてる? アンケートでわかった実態とは。
Q4.共有財産としての貯蓄の目標額は? 現在はどのくらいでしょうか?
貯蓄については、特にみなそれぞれ。目標額は、設定していない人12人や1億円超えも7人いたが、多かったのは1000万円20人とそれに続く3000万円10人、5000万円10人。実際の達成額もまた各々だが、100万~500万円33人が最も多く、50代後半になるにつれ1000万~3000万円18人と、達成額が増えているのも特徴的。
Q5.毎月の貯蓄はどうしていますか?(複数回答)
毎月の貯蓄は、まずは生活費を優先しているという人が過半数を占めた。飲食費、住居費、通信費、光熱費といった必ずかかってくるものや遊興・娯楽費などを払った後に残った額を貯金しているという結果に。それに続くのが使ってしまう前に定額を貯金に回している人。話題の資産運用を貯蓄としている人も増えているのが現状。
Q6.貯蓄のための預金通帳はどうしていますか?
月々にかかる費用以外の貯蓄のための通帳は、妻と夫がそれぞれ個別に管理しているという答えが半数。次に多かったのが、夫名義の3割弱。妻名義という人も1割ほどいる一方、共同口座にしている人は1人のみだった。貯蓄については、夫婦といえどもそれぞれに任せて、というのが現実的なよう。
夫婦の共有財産をクリアにしながらいかに管理するか。
家計管理は各家庭それぞれ、とはいえ、やり方は変われど押さえるべきところは変わらない。 「夫婦が別財布という家計も増えていますが、まだ二人の収入を合わせて妻か夫のどちらかが一元管理する形が主だと思います。どちらの形にせよ、お小遣いのような自分のお金については、使い方などを相手に伝える必要はないけれど、共有すべきことまで隠してしまうとトラブルが発生しやすい」と、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。 別々に管理しても、二人で合わせて一元化しても、本来は〝二人のお金〟という認識を持つことが何より必要なのだという。 「婚姻期間中にできた資産は、法律の上でも二人のもの。共同の財産なのだ、という考えを持って管理することが大切です」 いずれ支出と貯蓄の情報を共有し、合わせるべきところと自由な領域をクリアにすることが、後のトラブル回避に役立つことに。