Dr.コパさん(77歳)が「膵臓がんに風水で勝つ」ために「病室でまずやった開運術」とは? 医者も驚いた、そのシンプルな方法
どれだけ時代が変わっても、人が心地いいと感じる暮らしかたは、そうかんたんに変わらない。古来の知恵には、現代人をも癒やす力がある。 【写真】お正月に自宅でできる「開運術」総まとめ
病室にも神棚を作った
日本の風水の第一人者Dr.コパさんは、2024年8月に膵臓がんで闘病中だと明かした。がんと闘う日々の中でも、風水の知恵を活かしているという。 「がんの検査や、重粒子線治療などの標準治療を受けるために何度か入院したのですが、そのときには風水を取り入れて、病室を『開運空間』にすることも心がけました。 風水の考え方では、病気は床の汚れとかかわっています。悪い気は床に落ちていて、それは掃除機では吸いきれません。ですから、まず病室の床をモップで入念に水拭きしました。 また、ベッドから起きてまず足を着くところには、悪い気をはじき飛ばしてくれるラベンダー色のマットを持参して敷きました」 あとでも触れるが、風水においては「色」が重要。災いを打ち払い、運気を開く色には、ほかにも緑や金色などがある。 コパさんはスリッパやパジャマ、枕カバーもこうした「ラッキーカラー」のものを自分で病院に持ち込み、毎日替えて清潔に保った。 「さらに、病室の四隅と枕もとに盛り塩をして、ベッドの横の棚にはかんたんな神棚を作りました。 健康を司る神様のスクナヒコナの置物と、龍神様のお姿が描かれたお札を飾り、その前にお塩を置く。こうしたものがないときは、家にあるふつうのお守りを置いて、毎朝ごあいさつをするだけでもいいんです。 おかげさまで体調はいいですし、気持ちも前向きです。主治医の先生は『コパさんの病室、なんだか明るいね』とビックリしていましたよ」
風水と「科学」の本質
紀元前の中国に源流をもつといわれる風水。日本でも独自の進化をとげ、運気を開くためのノウハウとして多くの人に親しまれているいっぽうで、「迷信やおまじないのたぐい」だと思っている人も少なくない。 しかし、コパさんたち専門家に聞くと、むしろ風水とは科学に近いものなのだという。 「私は、風水とは、ひとことで言えば『環境開運学』だと考えています。 もともと風水は、人間が住むのに適した場所や、稲などの農作物が実りやすい場所を探したり、健康に暮らせる家を建てるための実践的な知恵でした。 たとえば昔は、玄関やトイレが今の家よりも汚れていましたから、疫病などが家の中に入りこむのを防ぐため、北風が吹きこむ鬼門、すなわち北東に玄関・トイレを作ってはいけないと言われていました。 自然の法則を尊重しつつ、身の回りの清潔さや秩序を保ち、幸せに暮らすための理論体系が風水なのです」(コパさん) もちろん風水で病気そのものが治癒するわけではないが、いっぽうで「病は気から」とも言う。暗くて散らかった部屋で過ごすのと、明るく清潔な部屋で過ごすのとでは、心と身体の調子がまったく変わることはまちがいない。精神科医の高木希奈氏はこう語る。 「私が訪問診療をしていた際にしばしば感じていたのは、住環境が整っていないお宅に住んでいる人は、病気が治りづらい傾向にあるということです。また、病気でなくても心身のパフォーマンスが低下しやすい印象があります。とくに、健康の根幹である睡眠の質がよくない原因のひとつとして、寝室が散らかっているなど、睡眠環境がよくないことが挙げられます。 コパさんが病室で実践したような、自分にとって過ごしやすく心地いい環境を作ることは、気持ちを前向きにして、病に打ち勝つためにとても有用だと思います」