秩父宮ホストゲームのブラックラムズがサンゴリアスとの東京ダービーに挑む
ともに黒星スタートとなった両チームの東京ダービーは熱い戦いになりそうだ。12月28日(土)、東京港区の秩父宮ラグビー場では、リコーブラックラムズ東京(BR東京)がホストゲームとして、東京サントリーサンゴリアス(東京SG)を迎え撃つ。BR東京は第1節ではビジターで三重ホンダヒートと対戦し、21-23と終了間際の逆転負けを喫した。しかし、今季加入のTJ・ペレナラが攻守にスタンドを沸かせるプレーを連発し、浦安D-Rocksから移籍のNO8リアム・ギルが2トライするなど新戦力が躍動。今後のシーズンに期待を抱かせる内容だった。
対する東京SGは、第1節で埼玉パナソニックワイルドナイツと対戦し、12-33で敗れた。持ち前のアタッキングラグビーを披露し、2年9か月ぶりに怪我から復帰したNO8ショーン・マクマーンがボールキャリーで何度も前進したが、チャンスを得点に結びつけられず、2トライにとどまった。先発したWTBチェスリン・コルビが早々に肩を痛めて退場したのも響いたが、今季より指揮を執る小野晃征ヘッドコーチは「目指した結果ではなかったがよい試合だった」とポジティブに話した。アタック面はやや単調になったところがあり、ここをどう修正してくるかが注目される。
48時間前に発表されたメンバーを見ると、BR東京は先発15名でFW、BKともに1名ずつの変更がある。7番のFLだった松橋周平がリザーブにまわり、6番だったブロディ・マクカランが7番へ。6番にはファカタヴァ アマトが入る。BKは、FB伊藤耕太郎に代わって第1節は欠場したアイザック・ルーカスが入る。ランニングスキルの高いルーカスが入ることで、攻撃のバリエーションは増え、第1節ではボールキャリーで目立ったCTB池田悠希も生きてくるだろう。
東京SGのメンバーは、第1節から先発で3名の変更。1番のPRは小林賢太から森川由起乙、3番のPRは細木康太郎から中野幹となり第1節とは先発とリザーブが入れ替わった形だ。第1節でハイパントキャッチの際に肩を痛めたチェスリン・コルビは欠場し、コルビと交代出場した尾崎泰雅がWTBで先発する。また、第1節で交代出場したFLサム・ケインがメンバー外となり、身長203cm、体重121kgのLOトレヴァ・ホゼア、187cm、121kgのFLタマティ・イオアネがリザーブ入り。リザーブ8人中6人がFWとなって、BKのリザーブはSH流大、CTB中村亮土という経験豊富な2人のみとなった。BR東京の大型FWへの対抗策か。