タイミーではキャリアを築けない? 27歳社長が打ち壊す「たかがバイト」の常識
会社員こそタイミーを使ってほしい理由
タイミーで募集している求人の業種は、物流系・飲食系・小売系のお仕事が9割です。普段デスクワークをされている方からすると、「副業といっても、自分のスキルが活かせるような案件はあまりないな」と感じられるかもしれません。 そういう方こそ、普段の仕事と違うことを副業でやってみることに意味があると私は感じています。世の中の見え方が変わるからです。 実は私自身も、年に1回はタイミーで仕事を探して働くことにしています。もちろん、運営している会社の社長であることは隠して、一利用者としてです(笑)。 例えば、飲食店で働いてみる。ホールスタッフのバイトを経験すると、その後は居酒屋で飲んでいるときでも「ビール、遅いな」と不満を言うのではなく、人手不足の中でお店のオペレーションがどれほど大変な状況になっているかを想像することができるようになります。 あるいは、倉庫でピッキングをやってみる。それまでネット通販で品物が届くのは当たり前だったのが、「ありがとうございます」と配達員の方への心からのお礼が自然に出てくるようになります。 これが世の中の見え方が変わるということであり、自分の仕事を見つめ直すことにもつながっていくわけです。私にとって、とても貴重な学びの場です。当社の従業員も、サービスの改善に活かすために、時々タイミーを通じて働いています。 タイミーのミッションは「『はたらく』を通じて人生の可能性を広げるインフラをつくる」です。 タイミーで好きなときにバイトができるようになった。でも、バイトして終わりではキャリアをつくることにはならないという声は以前からありました。 人生の可能性を広げるために、タイミーで働くことでキャリアがつくられていくようにしたい、という強い思いから、今年提供を開始したのが「タイミーキャリアプラス」。正社員での就業を目指す方を支援し、求人企業と結びつけるサービスです。 タイミーを使って30店舗で働いて、30店舗からグッドの評価をもらって無遅刻無欠勤であれば、信用スコアが高く評価され、入社してほしいと思う企業は多いはずです。そういう人材の価値をしっかりと企業に届けていく。それができれば、望まない非正規雇用の方の割合は下がっていくでしょう。 「たかがバイト、されどバイト」という認識を世の中につくっていけるかどうか。ここには大きなイノベーションの余地があると考えています。