タイミーではキャリアを築けない? 27歳社長が打ち壊す「たかがバイト」の常識
古くて新しい「仕事とやりがい」の問題
若い世代の「働くこと」に対する考え方が変わってきている──そう感じているミドル世代は多いでしょう。実際、変化は起きていますし、今後も変わっていくのは間違いない。であれば、今の若い世代が仕事についてどんな考え方を持っているかを知ることは、未来を見るうえで重要だと思います。 子どもの「将来の夢」のランキング上位にYouTuberやeスポーツ選手が登場するようになって久しいですが、ここに表れているのは「楽しいと感じることでお金を稼げたらいいな」という若い世代の発想です。別の言い方をすると、仕事とやりがいを、今まで以上に強く紐づける思想を持っている世代、と言ってもいいでしょう。 そう考えると、これからの企業はビジョン、ミッションをいっそう大事にしなくてはいけないことがわかります。なぜ、この会社は存在しているのか。誰を喜ばせるために、何をやっているのか。ビジョンやミッションを明確に打ち出せる企業が、仕事の場として選ばれるということです。 これは、私も敬愛するパナソニックグループの創業者・松下幸之助氏の言う「お客様大事の心」といった考え方とも通じるのかもしれません。 仕事をすればお金をもらえる、出世すれば給料が上がっていく、というだけではなく、やりがいが大事。その視点が改めて重視されているのが、若い世代の価値観であり、これからの働き方だと思います。
最新技術には「とりあえず触ってみる」
時代の変化に備えるために、何をすればいいのか。私から提案するとしたら、新しいサービスを「とりあえず使ってみる」ことが非常に大事ではないでしょうか。 例えば、ChatGPTなどもそうですし、若者の間で流行っているアプリなどもそう。ビジネスパーソンの皆さんは、忙しい中でも情報はよく入れていらっしゃるし、概略は理解しておられると思います。反面、「なんとなく知ってはいる」段階で止まっていることが多いのではないでしょうか。 そこを一歩踏み込んで、まずは使ってみる。そうすることで時代の変化に対する感度も磨かれますし、仕事にも活かせる、実感を伴ったアイデアを学べると思います。最新技術について本やセミナーで勉強することも良いと思いますが、「まずは触ってみる」を私は意識しています。 もちろんタイミーも、ぜひ一度体験していただけたらと思います。実は、利用者の3割ほどは会社員の方です。残業規制があったり、物価高の影響もある中で、副業を見つけるために使っていただく方が増えています。 実際に触っていただくと、色々な発見があるのではないでしょうか。