新紙幣発行まで1か月 ATM・券売機の交換は…“タンス預金”に変化も?
日テレNEWS NNN
20年ぶりとなる新しい紙幣の発行まで、3日であと1か月となりました。店舗などが準備に追われる中、家庭でもある変化が起きる可能性があります。
「私の顔が日本の紙幣の肖像画になるなんてとてもうれしいことです」 “新1万円札の顔”渋沢栄一のアンドロイドがいる埼玉県深谷市の記念館。本人そっくりの“再現度”に講演を聞く方も真剣な表情です。 渋沢栄一記念館 栗田誠館長 「来館者は大変増えています。去年と比較しますと、だいたい1.4倍くらい」 近くの道の駅も渋沢フィーバーです。 記者 「一番人気は渋沢栄一サブレということなんですが、売り切れていますね」 道の駅おかべ 古澤和彦さん 「7月3日の新札発行を間近に控えて、売り上げも上がっています」
20年に一度の新紙幣の発行までいよいよ1か月。 ちなみに、前回2004年は当時の小泉純一郎首相が日本銀行を視察。現在の1000円札、野口英世のそっくりさんまで登場しました。 銀行には新紙幣を求める人が押し寄せ、百貨店も記念セールを行うなど盛り上がりを見せました。
そして今回、偽造防止のため発行される「新紙幣」。街では… 40代 「これ旧札ですよね。これ今のですよね。もう1個新しくなるんでしょ、ややこしい」 20代 「諭吉さんとはサヨナラみたいな、サヨナラ~って。早めに新しい紙幣に対応した機械に更新してくれたら」
ATMを製造する会社は新紙幣への対応に追われています。 OKI広報室 杉本麻衣子さん 「きちんと紙幣が稼働しているかどうかを確認しているところ」 OKIでは、新紙幣に対応したATMの需要などで昨年度の生産台数は前年の2倍ほどに増加しました。 OKI広報室 杉本麻衣子さん 「とにかく期日に間に合わせようと増産態勢でやっています」 新紙幣に対応するための設備投資による経済効果は、国内全体で約5000億円との試算もあります。(日本自動販売システム機械工業会の試算)