これが「モノづくりニッポン」の底力だ!還暦ライダー&技術者たちが挑む『世界最速のスーパーカブ』
メインスポンサーを務めるのは日進工具(本社・東京都品川区)。小径エンドミル(切削工具の一種)の先端メーカーであり、外径0.01ミリの工具で毛髪に文字を彫れるほどの技術を持つ。金属製部品の微細加工にはこうした刃物が不可欠であり、日本のものづくりを陰で支えている企業だ。 「50ccエンジンに過給機を付けて最高速を目指すなんて日本人しか考えつかないし、できない。世界最小最高速という彼のポリシーが我々の理念と合致した」と後藤弘治社長は語る。
NSX-03&52 世界最速記録の秘密 精密・微細金属加工のオールジャパンメンバーが結集!
1. 日進工具(超精密エンドミル):本プロジェクトのメインスポンサー。いくつかの金属製高性能パーツに同社の切削工具が使用されている 2. アクティブ(超軽量高剛性マグネシウム鍛造ホイール):限られたパワーで最速を目指すために、ばね下重量の軽減は必須 3. スズキ機工(超潤滑剤ベルハンマー):限られたパワーを有効に使うため、各部の摩擦ロスを極限まで減少 4. ヒューテック(超精密金属加工):ホイールを受けるシステムシャフトの摩擦係数を減らすミクロの金属加工 5. 畑鐵工所(スイングフレーム):バーチャルステアリングシステムのコア部品。強度と高剛性が求められる、最も製作が難しいパーツ 6. フューチャーズクラフト(CFRPドライカーボン超軽量カウリング):NSXシリーズの空力ボディがFRPからさらに進化し、大幅な軽量化を実現 7. マルマエ(スイングフレーム):バーチャルステアリングシステムのコア部品。強度と高剛性が求められる、最も製作が難しいパーツ 8. ギルドデザイン(アルミ合金 目の字断面フロントアーム):バーチャルステアリングシステムに欠かせない、高精度でのアルミ曲げ加工は芸術品の域 9. 白銅(非鉄金属素材・金属3Dプリンター造形):軽量高剛性マシンの製作に不可欠なアルミ、チタン合金等の高品質金属素材と、金属3Dプリンター技術を提供 10. 大和ラジエーター工業(超小型インタークーラー):最高気温50度のボンネビルでは、加圧された空気の温度低下が必須。インタークーラーでパワーの低下を防ぐ 11. スペシャルパーツ武川(レーシングエンジン):カブ系レーシングエンジンのスペシャリストが選んだベストパッケージエンジン 12. FCデザイン(レーシングエンジンターボ):世界に例を見ない最小クラスのレーシングターボエンジンを設計監修 13. K926(レーシングインジェクション):ドラッグレースで培ったノウハウと技術でワンオフ燃料マップを製作 14. 明興双葉(ターボ用ローコンプピストン):レーシングユースに耐えるワンオフのローコンプピストンを製作 15. TPFS:全日本選手権にメカニックを派遣するプロのレーシングサポート。ベストな性能を引き出せるのは優秀なメカニックがいればこそ!