まだ「とろ火」注目の大阪若手芸人 “天才ピアニスト”
厚化粧にズバズバとした物言い、上沼恵美子のものまねでブレーク中のますみ(33・ボケ)、元理科の非常勤講師という異色の経歴を持つ竹内知咲(28・ツッコミ)のお笑いコンビ「天才ピアニスト」が注目されている。今田耕司も「おもろい」と絶賛したアラサー女芸人に、社会人からなぜお笑いを目指したのか聞いた。(中村竜太郎/Yahoo!ニュース Voice編集部)
元教師&元看護師という異色コンビ
「私、京都出身なんですけど、もともとお笑いが大好きでM‐1グランプリのブラマヨさんのネタを見て体に稲妻が走って、それで芸人になろうと思ったんです。うちは両親が理科の先生で、その影響で私も京都府立大学生命環境学部に入学。おいしいホウレンソウの栽培方法とか農業研究をしていて、お堅い環境にいました。卒業後、高校の生物の先生になったんですが、なかなか授業を生徒に聞いてもらえない。もっと耳を傾けてもらえるにはどうしたらいいかと悩んでいて、もしも芸人だったら生徒を惹きつけられる話ができるかもしれないと考えていて、それが根底にありました。ただ教師もそうですけど、しゃべる仕事はもともと好きでした」(竹内) 「私は奈良県大和高田市出身で、ちっちゃい頃から自分はナゾに、おもしろいって自信がありました。近所のおばちゃんたちから『ますみちゃんおもろいわ』とほめられすぎて、調子に乗っちゃったんですね。それはイタい勘違いだったことがNSC入学後にわかったんですけど(笑)。実は、それまで私は看護師をしていました。お笑いの仕事をしつつも、ちゃんと籍は残してあるのでいまだに現役の看護師です。奈良県の看護学校を卒業して天理市の総合病院に6年間勤務し、脳神経外科の担当でした。コロナ禍のステイホーム期間中も、医療従事者として隔離先のホテルで働いています」(ますみ) アルバイトをしながらの芸人生活。若手女芸人では同じ吉本の「3時のヒロイン」がテレビに引っ張りだこだが、「天才ピアニスト」のふたりは「社会人経験が長くて、年齢もいってるし、“お笑い第7世代”的な元気いっぱいのノリではないかも」と口をそろえ謙遜する。コンビ名も「おぼえてもらいやすいように、知っている単語を組み合わせたんです。コンビ名を言っていただけるとうれしいですね」(竹内)、「営業先でお客さんから『ピアノ弾かんかい!』とツッコまれることがある(笑)」(ますみ)