まだ「とろ火」注目の大阪若手芸人 “天才ピアニスト”
本人公認 上沼恵美子モノマネ
いまは“上沼恵美子ネタ”で有名になったが、「あるとき上沼さんに『ものまねさせてもらっています』とご挨拶に行ったのですが、もしかして怒られるんじゃないかと心配したんですけど、逆に『すごくうれしい』とよろこんでくれて感激しました。『こんなおおげさな厚化粧してすみません』と謝ったら、上沼さん、『大丈夫、大丈夫、私もこんな(厚化粧)んだから』と笑って返してくれて、本当に優しい方でした。感謝しています」(ますみ) そのネタが買われ、2018年11月の「細かすぎて伝わらないモノマネ」を皮切りに、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」や「ウチのガヤがすみません!」など多数のバラエティーに登場。最近では動画「天才ピアニストの看護師あるある」がSNSで大人気となっている。「夜勤ナースが100万回以上やっているやりとり」「たまに来るカッコいい製薬会社や医療機器の業者さんにトキメク」「夜勤にルート確保の達人がいたときに沸く日勤メンバー」など、医療現場のクスッと笑えるエピソードをコント仕立てで披露。医療従事者や介護関係者を中心に全国から「仕事が終わってこの動画を見るのが楽しみ」「疲れたときも、笑って癒やされます」という声が多く寄せられている。経験者のますみが演じているだけにリアリティーは抜群。公式YouTubeチャンネルは最初フォロワーが380人だったのが看護師ネタをやりはじめたら一気に5万5千人に。コロナ禍で過酷な現場を過ごすナースの共感に支持されている。 ますみが総合病院勤務時代の失敗談を明かす。それは看護師になって1年、患者さんの病態管理や、医療機器の正確な操作をするシビアな仕事をまかされたときのこと。 「私は、初の大仕事に緊張。先輩から『モニターの電源つけといて』と指示されて、コンセントに電源を入れるということだったのに、私、装置のバッテリーを交換すると勘違いしてしまって、ドライバー代わりに自分の爪をネジ穴に差し込んでふたを開けるということをやらかした。いま思えば完全にパニックでした(笑)」 病院内の人間模様はおもしろい。出血を見るのがNGの看護師がいるとか、整形外科病棟にはギャルが多いとか、脳神経外科の医師はなぜか短気だとかエピソードは盛り沢山。教師の竹内といい看護師のますみといい、豊富な社会経験はおおいに芸に生かされている。そして最後に、今後の抱負を聞いた。