5ドアハッチのセダンが好きだ!【2】1年ほど探して出てこなかったら諦めるつもりだったスプリンター|1984年式 トヨタ スプリンター 5ドアセダン 1500ZX(AE81)
【5ドアハッチのセダンが好きだ! 1984年式 トヨタ スプリンター 5ドアセダン 1500ZX(AE81) vol.2】 >> 【画像30枚】新しいジャンルを切り開く流麗なセクシー・5ドアセダン。FFのメリットを生かした室内は、当時のクラストップレベルの広さを確保。インパネは操作性や機能性を重視したデザインで、後期ではメータークラスターの形状が改められた。1500ZXに搭載されるのは、実用性に優れる1.5ℓSOHCの3A-LU型。このほかに、4A-G型やディーゼルエンジンも搭載されていた E80系と呼ばれる5代目カローラ/スプリンターといえば、真っ先に思い浮かぶのがハチロク。その人気の高さや影響力の大きさを考えれば、当然のことだろう。しかし、セダン系にも注目すべきポイントは数多い。最大の特徴は、シリーズ初のFFレイアウトを採用したこと。80年代前半といえば、居住性の高さや経済性を考慮し、多くの国産メーカーがFRレイアウトからFFレイアウトへ転換を図った時期。E80系もその例に漏れず、セダン系はFFになった。また、スタイリングは若返りを狙ったダイナミックなデザインを採用。5ドアハッチバックをラインナップに加えたことも話題となった。 エンジンは当初、1.6ℓ、1.5ℓ、1.3ℓのSOHCエンジンと1.8ℓのディーゼルエンジンをラインナップしていたが、後に1.6ℓDOHCの4A-G型も搭載。そしてマイナーチェンジはデビュー2年後の85年5月に行われ、前後のデザインをリファインし、1.3ℓユニットを新開発エンジンに変更。その後、87年5月に後継のE90系にバトンを託した。 「当時からスタイリングは好みだったのですが、欲しいと感じるほどではなかったんです」と話す、オーナー。しかし、好きな5ドアハッチバック車を集めるようになってから購買意欲が高まり、スプリンター探しをスタート。当初は1年ほど探して出てこなかったら諦めるつもりだったが、程なくいい個体が見つかって購入することにしたと言う。現在は、スプリンターの他に初代インテグラなども所有するオーナーだが、「このスプリンターは絶対に手放しません」と、お気に入りの1台になっている。 主要諸元 Specifications 1984年式 トヨタ スプリンター 5ドアセダン 1500ZX(AE81) ●全長×全幅×全高(㎜) 4155×1635×1380 ●ホイールベース(㎜) 2430 ●トレッド前/後(㎜) 1425/1405 ●車両重量(㎏) 915 ●エンジン型式 3A-LU型 ●エンジン種類 直列4気筒SOHC ●総排気量(cc) 1452 ●ボア×ストローク(㎜) 77.5×77.0 ●圧縮比9.3:1 ●最高出力(ps/rpm) 83/5600 ●最大トルク(㎏-m/rpm) 12.0/3600 ●変速比 1速2.810/2速1.549/3速1.000 ●後退2.296 ●最終減速比 3.333 ●ステアリング ラック&ピニオン ●サスペンション ストラット(前後とも) ●ブレーキ前/後 ディスク/リーディングトレーリング ●タイヤ 155SR13(前後とも) ●発売当時価格 126.4万円 初出:ハチマルヒーロー vol.45 2018年 1月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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