「はしゃぐ」蓮舫vs.「沈黙」小池百合子 "崖っぷち"の元キャスター対決に都庁内はドッチラケ
東京都庁第一本庁舎をバックに満面の笑みを浮かべるのは、参議院議員の蓮舫氏(56・2枚目写真)。5月29日に「あいさつ回り」の名目で都議会を訪れると、FRIDAYカメラマンに、勝利を確信したかのような表情を見せたのだった――。 【貴重写真】す、すご’い…!蓮舫氏の"ハイレグ"から引き締まった美脚が…! 7月7日投開票の東京都知事選は、5月27日に出馬を表明した蓮舫氏と現職の小池百合子知事(71)による事実上の一騎打ちだと目されている。 「小池都政をリセットする夏、そんな東京都知事選挙に臨みたい」 出馬会見で小池知事にこう宣戦布告すると、その2日後には東京都議会を″急襲″。諸派へのあいさつ回りを行い、共産党議員らから花束を受け取るなど、蓮舫氏は熱烈な歓迎を受けた。 だが、元東京都庁職員で計画調整部長を務めた澤章(さわあきら)氏は、蓮舫氏の姿勢に疑問を投げかける。 「あいさつ回りが大きく報じられ、たしかに同じ日に行われた小池さんの所信表明は霞みました。ただ、メリットはそれぐらい。今回の蓮舫さんの派手な動きは、プラスに働かないと感じます。国会でよく青筋を立てて怒る議員が都庁ではしゃいでいる――4万人もいる都庁職員はどちらが本当の姿か戸惑うでしょうね」 蓮舫氏が攻勢をかける一方、小池氏は沈黙を続けている。 「本来なら29日の都議会初日で出馬宣言をしたかったのでしょうが、蓮舫さんに先手を取られた形となり、出馬を明言できなかった。野党が行ったとされる情勢調査では蓮舫氏を10ポイント上回っており、数字上は有利ですが慣れない受け身の選挙になると予想され、焦っているのでしょう」(全国紙政治部デスク) 両者とも報道キャスター出身で国政経験者。知名度は申し分ない。小池氏は’92年の初当選時にミニスカで、蓮舫氏はタレント時代にハイレグで注目を浴びるなど、共通点も少なくないが、二人とも往時の人気は保てていないのが現実だ。政治ジャーナリストの角谷浩一氏が言う。 「蓮舫氏は大臣を7つも兼務したけど、事業仕分けのイメージしかない。発信力や論戦での畳み掛ける力はあるけど、政策には疑問が残る。 小池氏も高校の授業料無償化やコロナ『感染拡大防止協金』などの実績を作っているように見えるが、あれは都の予算が北欧の国家並みに潤沢だからできたこと。それに、月刊誌などで指摘された学歴詐称疑惑がボディブローのように効いて、クリーンなイメージに傷がついた」 実際、都庁内には「ドッチラケムード」が充満しているという。都庁の幹部職員が明かす。 「現場の管理職の多くは『知事の思い付きとパフォーマンスに奔走させられる小池都政がまた続いたら、たまったもんじゃない』と思っているでしょう。かといって『知事になったら仕分けをするぞ』というスタンスの蓮舫さんだと、私たち役人も萎縮してしまう。バラマキとの批判もありますが、授業料の無償化に加え、都内の18歳以下の子供がいる世帯には、一人につき月5000円の補助が出ている。こうした補助も仕分けの対象になるなら、有権者も支持しにくいですよ」 前出の澤氏も「決め手に欠く選挙戦」と、都知事選を分析する。 「小池さんに代わる候補は仕分け人か、タレントか、元自衛官か……。選択肢が多くていいと言う人がいるけど、実際は幅が狭すぎて、都民も困るでしょうね」 8年にわたる小池都政にピリオドが打たれるのか。都民がギリギリの選択を迫られることは間違いない。 『FRIDAY』2024年6月21日号より
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