YouTube登録者29万人「有隣堂しか知らない世界」を企画運営する渡邉郁の仕事術【HOW I WORK】
1人ではなくチームで課題解決する姿勢を軸に働く
──限られた時間で多くの仕事をこなすのは大変と思いますが、どんなところにやりがいを感じますか? 以前は有隣堂の書店の現場スタッフ、つまり書店員でした。「ありがとうございました」と言って本をお客様にお渡しするとき、喜んでいる顔を見るのがうれしかったですね。それが、自分が仕事に取り組む最大のモチベーションでした。 今も、自分の取り組みによってお客様や関係者が喜んでもらえるのが、私にとってはうれしくやりがいです。 とくにYouTubeは、「有隣堂のファンづくり」を目的に運用しており、開設から4年が経った現在、多くの視聴者から応援の声が届いています。 これまで有隣堂をご存じなかった方に認知いただくきっかけとなり、ありがたいことに「せっかく本を買うなら有隣堂で」と思ってくださる方が増えている実感があります。 ──仕事で大変だなと思ったときに、乗り越えるためのコツは? 仕事柄、部署を超えてやりとりがあり、意見の調整が大変なことはあります。 でも、自力で解決は難しいなと思ったら、チームの仲間がいるし、上司や他部署の人もいますので、誰かに相談します。もともと1人で解決せねばとは思っていないので、大変さは、それほど感じません。 みんなが働きやすく、みんなで成果が上げられるよう、チームワークは意識しています。なるべく、自分が携わっている仕事はオープンに。自分ができるときは相手を助けるし、自分が困ったときは相手からサポートを得られるよう努めています。 また、仕事で困難に直面したときは、「これは、何のためにやっているのか」「誰のためにやっているのか」と、仕事の元々の目的に立ち返って考えるようにしています。 ──これは得意だと思うスキルはありますか? 大体のことはポジティブに考えることができる、というのがスキルだと思います。しんどい仕事があったとき、その時点では「しんどい」と感じます。 ただ、乗り越えるとポジティブに変換して「いい経験だったな」と思えるのは、長く仕事を続ける上では結構役に立っていると思います。