【RIZIN】鈴木千裕 BreakingDown勢も出場の〝番外地〟を一刀両断「一流と二流の違いは明らかに出る」
大みそかの格闘技イベント「RIZIN DECADE」(さいたまスーパーアリーナ)でメインを務めるRIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)が〝頂上の風格〟を漂わせた。 昨年11月にヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)を破って同王座を奪取した鈴木は、今年4月に金原正徳を下して初防衛に成功。大みそかのV2戦ではクレベル・コイケ(ブラジル)と対戦する。過去に昨年6月に対戦した際には、1ラウンド2分59秒一本負け。だが、クレベルが前日計量をクリアできていなかったため、記録はノーコンテストとなっていた。 その再戦に鈴木は「本気でリベンジに燃えているんで。完全にぶっ倒す」と意気込む。下馬評は前戦の結果も踏まえて、クレベル優位とする向きが多い。青木真也からも〝鈴木不利〟とされ「クレベルはたとえ不利な状態でも引き込んで、そこから上を取り返して決める自信があると思う」と、引き込みで強引にグラウンドに持ち込まれてしまう可能性があると指摘された。 しかし、鈴木は「引き込まれたら立ち上がる。相手の土俵に乗らないっていうだけです」と意に介さない。そして「〝シンプルイズベスト〟ですね。複雑に考えすぎないことが大事ですから。〝鈴木千裕〟を貫き通します」と、KO勝利を予告した。 また、今回のイベントが前半の「雷神番外地」と後半の「RIZIN.49」の2部制で行われることにも言及。「雷神番外地」には朝倉未来がCEOを務める1分間格闘技「BreakingDown(BD=ブレイキングダウン)」メンバーを中心とした「未来軍」が平本蓮率いるユニット「ブラックローズ」と激突する。これにより、BDのファン層もRIZINに触れることになる。 鈴木は「視聴者の好き好みだと思うんですけど、見たら分かると思いますよ。〝素人じゃ越えられない壁〟っていうのが一流にはあるんで」と厳しい口調。さらに「もちろん、みなさんもプロでやってるんで、すごいですけど〝一流と二流の違い〟は明らかに出るんで。それは本当に、見ていれば分かると思います」とプライドをにじませた。 王者の辛辣な言葉は止まらず「もし、番外だけを見て帰る人がいるなら、もったいない人生ですよね。入場の顔から雰囲気から全部違うと思いますよ? 凡人じゃ出せないですもん。覚悟決めた人しか見せられないものがあるんで」と続ける。最後に「意識してなくても、勝手にそうなるんですよ。捧げているものが違いますから」と言い切った。 鈴木は2024年を締めくくる勝利を挙げ、王者の貫禄を満天下に示すことができるか。
前田聡