「目の前の私に恋してよ」ギャル×オタクのラブコメからレトロロマンスまで、年末年始もきゅん!の「恋愛漫画」【書評】
暴君だけどカッコイイ『ウチの万李がお世話になります』
女子大生の明石七星は、若手俳優・成田万李のマネージャーのアルバイトを始める。もともと“推し”だった彼とお近づきに……とテンションは上がるが、憧れの万李は本性が最悪の暴君であった。毎日ぞんざいに扱われ、こき使われる七星は辞めようと思うが、仕事には真摯に向き合い評価の高い万李に惹かれていく。とにかく七星のキャラがいい。単にミーハーではなく、いいものはいいとハッキリ言える性格で負けず嫌い。マネージャーの立場のバディ物としても楽しい、ハラハラドキドキの芸能界ラブコメだ。
「食べられるなら あなたがいいわ」『生贄のすゝめ』
和風ファンタジー世界で繰り広げられるラブロマンス。鬼の頭領に生贄として献上された少女・ふみは、喰われるまでの10日間に何度も脱走を試みる。しかし監視役の鬼一に毎回阻止され、さらには「(自分は)お前を美しいとも美味そうとも思わん」と冷たく言い放たれる。初めて自分のことを「食い物」にしない男に出会い、興味と抱いてはいけない感情をもってしまう……。人外の鬼と生贄の娘との関係はどうなるのか。
「死ぬときは俺を守って死ね」『天堂家物語』
激しい跡目争いが繰り広げられる天堂家に嫁ぐのが嫌で、蘭という少女が川に身を投げた。彼女を助けたのは捨て子だった名も無き娘。娘は育ての親である老人に「人助けをしろ」と言われており、娘は蘭の身代わりになることを申し出て天堂家へと赴く。蘭の夫となる天堂雅人に偽物だと見破られるが「人を助けて死にたい」という娘に雅人は“らん”という名を与えて、本物の蘭が見つかるまでの身代わりにした。やがて彼はらんにこう言うのだ。「死ぬときは俺を守って死ね」と。
らんは徐々に彼が気になるようになり、雅人も“物”に対する独占欲以上の感情をもつように……。2024年で連載開始から10年が経過したレトロラブロマンス。謀略が渦巻く天堂家で二人に安寧の日は訪れるのか――。
【関連記事】
- 清楚で可憐なクラスメイトの私服姿は、バチクソなイケメン!? ギャップ萌えが止まらない! 女子高生の美しい友情を描いた『思ってたのと違うあの子の話』
- 「母子共に無事」は当たり前ではない。産科ナースが描く出産のリアルとは? 命に向き合い奮闘する姿が心に響く、看護師・医師のお仕事漫画5選
- 男嫌い処女が恋愛指南を求めたのは同級生の腹黒女。迷走するアラサー女性たちのエンパワメント物語
- いつも息苦しい結婚生活。そこから救ってくれたのは義弟との恋だった。デリカシーのない義母、マザコン気質の夫に疲弊する新妻が禁断の恋に溺れる
- 「私が彼女になってあげよっか?」オフ会で美人とサシ飲みしたら… 理性と感情がぶつかりあって情緒がめちゃくちゃに!? SNSで話題のイジられ系ラブコメ