こんなに面白い世界があったのか!! 『BMW MOTORRAD G/S DAY'S 2024』体験取材で目からウロコがボロボロ!?
素晴らしい運営とコース設定
さて、まずは個人的な感想を記しましたが、2輪メディアに携わる人間の視点で、G/Sデイズで最も感心したポイントは、スムーズな運営でした。と言うのも、今回のこのイベントには過去最高となる230人(台)が参加していて、普通に考えると走る気満々の230人(台)が1カ所に集まったら、いろいろな面でシッチャカメッチャカ、収集がつかなくなっても不思議ではありません。
ところがG/Sデイズでは、関東近郊のBMWモトラッドディーラーが各店ごとにお客さんをきっちり取りまとめているので、ゲレンデクルーズもコマ図ツーリングも、さらに言うならホテルのチェックイン&アウトや駐車場所の選定なども、至ってスムーズに行なえるのです。 つまり、このイベントはディーラーへの依存度が高いのですが(個人参加は不可、走行はディーラーのスタッフが先導)、だからと言って事務局が楽をしているわけではありません。 参加者がゲレンデクルーズやコマ図ツーリングに出かける際は、出発前にスマホで申請を受け付け、事務局が状況をチェックしていますし、天候や路面状況に応じて行なうコース変更も事務局の仕事です。 もちろん、絶景が満喫できて、走り応えが十二分で、技量に応じて楽しめるさまざまなコースの設定、さらに言うなら地権者団体や旅館組合、環境省などとの交渉も事務局の仕事です。普段から仕事とプライベートの両方でコース設定を担当することが多い私は「よくぞ、こんなに素晴らしい道を!!」と、心の底から感心しました。
仲間と助け合いながら、過酷な状況を楽しむ
続いてはちょっと微妙な話かもしれませんが、ゲレンデや林道を走っている最中、私は参加者が転倒する場面を何度も目撃し、自分自身がヒヤリとする場面に何度も遭遇しました。そして転倒と言ったら、一般的にはガッカリ肩を落としてどうやって帰ろうか、車格が大きいフラットツインGSの場合はどうやって起こそうか、などという暗くて憂鬱な展開になりそうなものですが……。