こんなに面白い世界があったのか!! 『BMW MOTORRAD G/S DAY'S 2024』体験取材で目からウロコがボロボロ!?
少なくとも私が目撃した転倒に、そんな雰囲気はありませんでした。地面に転がったライダーはあっけらかんとした表情で、すぐに仲間が手慣れた様子で車両を起こしていましたし、ほとんどの参加者(車)がプロテクター(プロテクションバー)を装着しているため、転倒のダメージは軽微で、以後の走行に支障は無かったのです。 そういった状況を幾度となく目の当たりにした私は、「GS」シリーズの世界では、仲間と助け合いながら過酷な状況を楽しむことが普通になっているんだな……と、しみじみ実感しました。 もちろん、他の車両でも同様の体験はできなくないでしょうし、オフロードバイクの世界にはそういったコミュニティがたくさん存在するのですが、初心者から上級者まで、誰もが安心して絶景とライディングが満喫できるという見方をするなら、G/Sデイズに勝るイベントはなかなか無いように思います。 もっとも、GSユーザーの中でオフロード走行を楽しんでいるライダーは、全体の10%にも満たないと言われています。とはいえ、G/Sデイズで数多くの新鮮な体験をし、大いに感心させてもらった今の私は、オフロード系イベントを抜きにして、近年の「GS」シリーズの好調なセールスは語れないのではないか……と、感じています。
中村友彦