『ギークス』誰もが信頼していた人物が黒幕として浮上 信頼関係が揺らぐまさかの展開に
松岡茉優演じる几帳面な西条唯を中心に、田中みな実、滝沢カレンらが演じる個性的なギークたちが、コミカルな掛け合いで軽快な空気を醸し出してきた『ギークス~警察署の変人たち~』(フジテレビ系)。そんな中、第9話で物語は意外な方向に大きく動く。誰もが信頼していた“あの人”が、まさかの黒幕として浮上したのだ。 【写真】黒幕として浮上したまさかの人物 小鳥遊署の巡査部長・岡留太一(小林隆)が誘拐され、拳銃を奪われるという前代未聞の不祥事から署のイメージ回復を図るため、署長の御手洗智(徳井優)は大胆な策を打ち出す。なんと、人気刑事ドラマの撮影を誘致したのだ。 やがて小鳥遊署には、作品に対する熱に溢れた監督・堀川周作(坂田聡)や、今をときめく若手俳優・一ノ瀬礼央(YU)ら華やかな顔ぶれが集結。刑事が過去にタイムスリップして事件を解決するという、斬新な設定のドラマ撮影が開始される。主演の一ノ瀬は「事件は解決するさ! 俺が、時を戻ればね」と、印象的なセリフで熱演。一ノ瀬を演じた、俳優でシンガーソングライターのYUの登場に「もっともっと出て欲しい 一ノ瀬礼央さま」とSNSも盛り上がりを見せた。 こうした各話のエピソードに彩りを添えるサブキャラたちも、『ギークス』の魅力の一つだ(セリフ数は少ないながら、あの演じるSっ気のある職員・河井リリカも、妙に印象に残る存在感を第9話でも放っていた)。 しかし、この華やかな雰囲気とは対照的に、浮足立つ署の雰囲気を冷めた目で見つめる刑事たちがいた。西条唯(松岡茉優)、吉良ます美(田中みな実)、基山伊織(滝沢カレン)らだ。特に細かいところがどうしても気になってしまう西条は、一ノ瀬への鑑識指導で疲労困憊の様子。そんな彼女に、岡留が声をかける。西条の愚痴に耳を傾け励ましつつ、自分が引き起こした不祥事で迷惑をかけたことを謝罪するのだった。 ドラマ撮影の現場では準備が着々と進められていたが、その平穏は突如として破られる。衣装スタッフの森口加奈子(長尾純子)の悲鳴が、スタジオ中に響き渡ったのだ。西条らが駆けつけると、衣装部屋で恐ろしい光景が広がっていた。血に染まったカーディガンと、同じく血のついたナイフ。撮影用の血糊ではなく、紛れもない本物の血液だと断言する西条。ちょっとした仕草ではあるが、鑑識として現場の証拠である血液に近づくときに髪を結ぶところも、几帳面な彼女らしい。 不穏な空気を醸し出したのは、そのカーディガンの持ち主である一ノ瀬礼央(YU)のマネージャー・椎名透子(山口知紗)の失踪だった。彼女との連絡が一切取れなくなっていたのだ。 刑事課の芹沢直樹(中村蒼)らは、即座に関係者への聞き込みを開始。すると、複数の証言から、グレーのパーカーを着た不審な男の存在が浮かび上がる。芹沢たちは、この謎の男の行方を追う捜査へと舵を切った。 堀川監督は撮影中断に激怒するも、突如体調を崩して入院。一見古風で敬遠されがちだが、熱烈なファンの若手刑事・杉田翔(泉澤祐希)によれば、現場スタッフからの信頼も厚いという。そんな中、科捜研から意外な鑑定結果が届く。カーディガンの血痕は輸血用血液だったのだ。 さらに、証言で浮かび上がった「グレーのパーカーの男」の存在が捜査をかき回す。しかし吉良はその違和感を指摘する。印象的なはずの青い帽子より、目立たないパーカーに証言が集中するのは不自然だと。驚くべきことに、防犯カメラに映っていたのは被害者とされていた椎名マネージャー本人だった。