「彼は外すべき」イングランド代表がユーロ優勝を狙う上で必要な変更を現地メディアが分析「例外はサカだ」【ユーロ2024】
UEFAユーロ2024(EURO2024)・準々決勝、イングランド代表対スイス代表が現地時間6日に行われ、試合はPK戦の末にイングランド代表が勝利した。英メディア『Football 365』は、この試合の内容を踏まえて代表チームが優勝を狙う上で行うべき変更を報じている。 【決勝トーナメント表】サッカー ユーロ2024(EURO2024) スイス代表との試合では、若干のシステム変更を加えて臨んだイングランド代表。特にフィル・フォーデンに関してはこれまで左サイドを主戦場としていたのをやや中央寄りに配置して、ハリー・ケインの背後でプレーできるようにしていた。 しかし、同メディアは、「彼は外すべきだ。彼の素晴らしさはイングランドにとって完全に理論上のものであり、彼らはまだそれを実現できていない」と前置きし、クラブで輝かしい活躍を見せた選手がスイス戦をはじめとしてなぜ今大会機能しないのか、その理由について次のように分析している。 「活躍できない原因の多くは、彼が置かれた戦術的枠組みによるものだ。しかし、フォーデンはマンチェスター・シティでは決してしないようなひどい選択を頻繁にしている。スロバキア戦でのオフサイドゴールはその顕著な例だろう。今大会の代表チームは、平凡なチームから抜け出すための個人の素晴らしいスキルによって支えられている。多くの人が最高の選手だと信じていたフォーデンは、自分自身のスキルを発揮するどころではない。パフォーマンスの低い攻撃陣には、これ以上の犠牲を強いるべきではなく、一番フラストレーションがたまるフォーデンは外すべきだ」 チームの不調は構造が原因だと指摘する一方で、「このルールの例外はブカヨ・サカだ」と述べた上で、「監督の青写真は完璧から程遠いものだったが、彼を右サイドの高い位置に保つという最高の決断が決定的だった。サカは前半右サイドを支配し、少なくとも4回、彼は完璧なまでに相手を巧みにかわした」と、アーセナルのエースが好調を保っていることが救いとなったことを強調していた。 また、延長戦から出場したルーク・ショーの存在感にも言及。これまで左SBとして出場してきたキーラン・トリッピアーは本来右を主戦場としており、本大会でイングランド代表の左SBに本職の選手を起用するのはこの試合がほぼ初めてだった。 記事では、「ショーは5か月ぶりの出場だったが、本当に良かった。この試合では3バックの左がメインだったものの、彼がイングランドにもたらした違いは明白だ。準決勝では必ず先発出場するべきだろう」と、状況により左SBと3CBのどちらでもプレーできる同選手の起用が優勝に向けての鍵になることを指摘している。
フットボールチャンネル編集部