マレーシアのマハティール首相が会見(全文1)後継者はアンワル氏
中国の投資案件はどのように進行しているのか
記者2:それでは私から首相に質問をさせてください。マレーシアがビジネス思考であると、ビジネスに対して開かれた経済だとおっしゃいました。また中国の投資が政権移行後盛んだとおっしゃったんですが、どういう案件がどう進行しているか教えてください。 マハティール:旧政権は幾つかの案件の取り決めを結んでおりました。マレーシア国内での案件でありますけれども、ちょっと契約金が高過ぎると私どもは感じてまして、またどうも汚職の気配もすると思いましたので、政権を取るはるか前から、そういったプロジェクトに関してはなしにしようと、キャンセル、契約を解約しようと考えましたが、そのためには、キャンセルのための保障が必要になりまして、かなり高額に上りますので、では費用をその代わりに減額させようということで、業者と契約交渉を再開しまして、契約金の減額に成功しました。 マレーシア東海岸鉄道の場合は、600億ぐらいから300億ぐらいにまで大幅な減額が成功しまして、東海岸鉄道に関しては、実行になっております。ほかの案件に関しては場合によっては延期、あるいは規模の縮小、あるいは費用の減額をせざるを得ないと思ってもおりまして、ただ何事も交渉を経由して、介してやります。いきなりキャンセルをしたりですとか、約束や、その契約を突然解除することはいたしません。旧政権が例え締結したものであっても。 契約金をかなり著しく減額しておりますし、それから高速鉄道の建設計画も、決定まで2年ぐらい掛かりましたし、それからシンガポールと地下鉄に関しても検討をしております。メリットがそもそもあるのか、6カ月ほど検討期間を要します。いずれも有効的にマレーシア政府と契約先、つまり旧政権の契約先となど有効的に交渉をされています。 司会:では【アントニー 00:21:29】さん。
米中貿易戦争は今後どうなるのか
記者3:アントニー【ロリー 00:21:35】でございます。【**ニンコースト 00:21:38】、そしてその他いろいろ務めておりますけれども、首相。中国、米中貿易戦争。これはそれ以上のものになっていくと思います。技術、戦略、経済的戦争になってると思います。これが今後どういう展開になると思いますでしょうか。 そしてこの力の均衡、一方では非常に強い米中同盟があります。そして中国があり、そしてインドがあって、そして東南アジアは両者の間に立たされているような状況があるんですが、まずは貿易戦争が今後どうなるのか、そしてこの地域の力の均衡はどうなると思われますか。非常に大きな問題ですが、いかがでしょう。評価をお願いします。 マハティール:さて、貿易戦争。これはいかなるためにもならないと思います。これは経済の発展、あらゆる国に影響するものだと思います。マレーシアもその中に入っています。われわれとしては、米中貿易戦争を望んでいません。もっと合理的なやり方があれば、ぜひそれを追求してほしいと思います。 ただ、貿易戦争があることは認めなくてはなりません。これは影響があります。われわれとしては中国、十分豊かになり、そしてわれわれによって、また世界にとって大きな市場となってほしいと思っています。10億人の人口があります。大変生産性の高い人々です。国民です。ですから、この人たちは大きな市場になりうるわけです。世界の市場になるんです。 マレーシアは中国に対してプラスの黒字を持ってますので、中国との貿易は非常に望ましいと思っています。アメリカとも黒字ですし、これを続けたいと思っています。ですので、この2国間の関係、これは対立だったのではないと思っています。 確かに今、中国は大量に輸出してますが、しかしかつて中国が貧しいとき怖い、そしてもう豊かになって怖い。どうすればいいですか、中国。その中間はないと思います。ですから、この事実を受け入れざるを得ないと思います。中国は今、発展しました。非常に豊かになりました。そしてこんなに使っています。お金を使って自分たちの地位を上げようとしています。 【書き起こし】マレーシアのマハティール首相が会見 全文2に続く