新曲を出せず今や「死につつある」状態、所属事務所アドアに最後通告を突きつけたNewJeansのこれから
(韓光勲:ライター、社会学研究者) 世界的なK-POPグループ、NewJeans(ニュージーンズ)のお家騒動が新たな局面に入りました。事態は混沌の一途をたどっていますが、原稿執筆時点(2024年11月17日)での状況を整理しておきたいと思います。 韓国ソウルで開催された「第11回 イーデイリー文化大賞」のイベントに出席したNewJeansのメンバーたち 11月13日、NewJeansは所属事務所のADOR(アドア)に対し、代表取締役を解任されたミン・ヒジン氏の復帰を要求する内容証明郵便を送付しました。要求が受け入れられなければ、「専属契約を解除する」と通告する内容証明です。 ■ 14日以内に状況が是正されなければ契約解除 内容証明で送られた要求には以下の6つの項目が盛り込まれていると、韓国では報じられています。
(1)HYBE(ハイブ、アドアの親会社)が「ニュー(NewJeansを指す)を捨てて新しく(グループを)組めばいい」という決定をしたことに対し、NewJeansのマネージメント社として必要なあらゆる措置を取ることを望む。 (2)(メンバーの)ハニを「無視しろ」と言った他レーベルのマネージャーに対し、アドアは何の措置も取らず問題を放置した。 (3)ハイブPR(広報室長)がNewJeansの成果を貶めたことについて、アドアの措置を促す。 (4)NewJeansが練習生だった時代の写真、動画などがメディアを通じて無断公開され、いまだに削除されていない。 (5)排除によってNewJeansの成果が相対的に切り下げられた状況を解決してほしい。 (6)ドルフィン・フィルムズのシン・ウソク監督との不必要な紛争、NewJeansの既存作業物が消える問題などを直ちに解決してほしい。 以上をした上で、内容証明には次の2点が記載されました。 「NewJeansは専属契約の内容に違反した場合、14日間の猶予期間を設けて是正を要求し、この期間内に違反事項が是正されない場合に契約を解除または解約することができる」