【プレビュー】戦いの舞台は再び北米へ…前年に続き今季もスプリントも実施、総合力が試される第19戦アメリカGP|F1
第19戦アメリカGP概要
3週間のブレイクを終え、アメリカGPでついに再開するF1。 全24戦中18戦を終えた現在のドライバーズランキングは、マックス・フェルスタッペン(331点)が依然首位。しかし、猛追を見せる2位ランド・ノリスが52ポイント差(279点)で背後に迫っている。 残り6戦でこの差を逆転するのは容易ではないが、何が起こるかわからないということは今シーズンのこれまでの戦況が証明している。コンストラクターズランキングでは、すでにレッドブル(475点)がマクラーレン(516点)に首位を明け渡しているが、マクラーレンとの差は41ポイントでこちらも挽回は可能だ。 しかし、3位フェラーリ(441点)との差も34ポイント差に縮まっているため、うかうかしているとレッドブルはコンストラクターズ2位の座も失いかねないスリリングな状況となっている。 再開初戦のアメリカGPではスプリントレースが行われるため、獲得できるポイントは通常より多い。各チームはタイトルを見据え、1ポイントも落とせないアメリカGPに臨むことになる。 いよいよ佳境に入った今シーズンのF1。タイトルは誰の手に渡るのか。怒涛の終盤戦が始まる。
サーキット(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)のレイアウト
特徴はなんといってもそのコースレイアウト。メインストレートから1コーナーにかけては最大傾斜12.5度・約30mの高低差を一気に駆け上がり、シルバーストーンの名物コーナー「マゴッツ/ベケッツ」や鈴鹿の「S字コーナー」のように右・左とリズミカルに第1セクターを抜けていく。 1kmを超えるバックストレートを持つ第2セクターから、ホッケンハイムのスタジアムセクションをモチーフとしたターン12~14、イスタンブールのターン8に似たターン16~18と、世界各地の名物コーナーを繋いだようなレイアウトだ。 追い抜きポイントは、DRS区間の先に位置するターン1とターン12。コース幅も広く、レース開始直後は3~4台が横並びでコーナーに飛び込む迫力のバトルが期待できる。 また、高速区間と低速区間が混在するため、マシンの総合力とともに、バランスの取れたセットアップを見つけるチームの総合力も試される。ここはトラックリミット違反になりやすい特性でもあるため、各ドライバーはいかにトラック上に留まりながら、限界を攻められるのかが重要なポイントとなる。 2023年に続き2024年もスプリントフォーマットが行われる週末になる。そして今季は路面が全面再舗装されたため、トラックコンディションやストラテジーなどの最適解をいかに見つけ出せるかが躍進のカギになるだろう。 それだけに金曜日に一度だけある60分のフリー走行がこれまで以上に重要となる。 ************ 【レース情報】 F1 第19戦:アメリカGP※日本時間 10月19日(土)2:30~フリー走行 10月19日(土)6:30~スプリント予選 10月20日(日)3:00~スプリントレース 10月20日(日)7:00~予選 10月21日(月)4:00~決勝 ************