白菜1000円超も!? 野菜「高騰」いつまで…旬の春野菜も影響 アキダイ社長が教える今が旬で“安い”オススメ野菜
白菜が1株1000円を超えるなど、野菜の高騰が続いています。 農水省が公表した2024年4月の野菜の価格の見通しでは、白菜やキャベツ、レタスやニンジン、タマネギなどが、高値で推移することが分かりました。 【写真14枚】高騰する野菜の解説 スーパー「アキダイ」秋葉弘道 野菜高騰にSNSでは…。 SNSの声:「白菜1つ1404円 今まで見たことない値段」 都内のスーパー「アキダイ」を取材すると、春キャベツが1玉・税込み257円で販売されていました。 スーパー「アキダイ」秋葉弘道社長: 先週(3月末)あたりは300円くらいしていましたね。 平年程度は150円くらいなので、やはりまだまだ高い状態ですね。 一時は例年の2倍近くの値段になったという春キャベツ。買い物客もなかなか購入に踏み切れないでいます。 ――白菜やキャベツの価格は上がっていると感じますか? 買い物客: しますやっぱり。なかなか手を出せないっていうか、ちょっと買うのにためらって。 やっぱり、どうしても献立で使いたいってなった時にしか買わないですね。 なぜここまで野菜が高騰しているのでしょうか?春キャベツの生産者に話しを聞いてみると…。 鈴木農園 鈴木弘晃さん: 例年ですと今の時期にキャベツをバーっととっているんですけど、実際、畑を見ても大きいのもあったり、小さいものもあったり、バラバラで点在しているので。なかなかこういうのは今までなかったかなという印象ですね。 キャベツの大きさにばらつきがあり、出荷できる物が少ないといいます。 比べてみるとその差は歴然。大きさだけでなく、重さも基準値には届きません。 原因は、急激な暑さや寒さの変化。鈴木さんによると、野菜もストレスを感じて生育が止まり、収穫した4000~5000個の半分が規格外で廃棄せざるを得ないといいます。 鈴木農園 鈴木弘晃さん: (大きさが)これだけにしかならない訳ですからね…いやぁ…悩ましい。
仕入れ値が3~4倍も?止まらない野菜高騰
価格の高騰が顕著な白菜を例に取ると、小売店での価格は平年に比べて約2.4倍。(※食品動向調査2024年3月25日~27日) スーパー「アキダイ」でも、仕入れ値が去年の3倍~4倍の時もあり、4月4日の時点で、平年の約2倍。 今は、白菜1/2カットで赤字覚悟の279円で販売しているといいます。 高いのは白菜だけではありません。春キャベツも、平年に比べて約1.4倍ほどの値段に。 アキダイでは、仕入れ値が2023年の2倍ほどになるときもあったといいます。 ――春キャベツの高騰はいつくらいから? スーパー「アキダイ」秋葉弘道社長: 先々週(3月中旬)くらいから上がりまして、先週かなり高かったですね。 本当に今になってそれでも少し下がってきたんです。ですけど、やはり高い状態。これは暖冬の影響でどんどん出て、その後の春キャベツが3月が低温だった影響で生育が遅れたんですよね。それが一番大きな理由です。 ――アキダイの歴史でも今までにないくらい高い? スーパー「アキダイ」秋葉弘道社長: そうですね、4月という時期は一番出回りが多い時期なんです。3月の中ごろなら少し上がることはあるのですが、4月に高値というのは珍しいです。 唐木明子氏: まさにキャベツはこの間近所のスーパーに行ったら、春キャベツがすごく小さくてびっくりして。 軽いし、あっという間に食べ終わってしまう。今はカットして半分にして100円で売られていたりと、なかなか経営努力大変だなと。 スーパー「アキダイ」秋葉弘道社長: そうですね、みんな高いというイメージになってしまうと、購買意欲が落ちてしまうので、お店をやる側としては厳しいですよね。ただやはり異常な気候というのが野菜の価格に大きく影響しているなというのは感じます。 ――高騰はまだしばらく続きそうですか? スーパー「アキダイ」秋葉弘道社長: 明るい話をすれば、だいたい来週・再来週くらいから全般的に下がってくるということは言えますね。