カナダメディアが菅野智之と有原航平を「失敗した」ブ軍の山口俊と比較して出した評価とは?
ポスティングによるメジャー移籍を申請した日ハムの有原航平(28)と同じくポスティングによるメジャー挑戦が濃厚とされる巨人の菅野智之(31)についての特集記事をカナダのスポーツ専門テレビ局Sportsnetが掲載した。「地元のブルージェイズにとって、どのFA選手の獲得がふさわしいか?」というテーマの特集記事の中で有原と菅野にスポットライトを当てたもの。 今季巨人からポスティングで2年総額635万ドル(約6億6000万円)でブルージェイズに移籍しながら中継ぎとして17試合、2勝4敗、防御率8.06の成績しか残せなかった山口俊(33)と比較して、その実力を分析した。 「今年はブルージェイズにとって必要とされるポジションに力のある海外FAの選手がいる。山口は2020年にトロントで失敗したが、一方で、この球団が興味を示すとのなかった海外市場に手を出すという意欲は見えた。もし球団がもう一度(海外FA市場に)挑めば、今回はより良い結果がもたらされるかも」と、今季活躍できなかった山口への皮肉を交えて、菅野と有原の名前を挙げた。 まず有原を、その山口と比較した。 「チームは安定して勝てる若い先発を探しており、有原は、そのターゲットにあてはまる。有原の2020年の数字(8勝9敗、防御率3.46)は、山口が(メジャー移籍前の)2019年に残した数字(9イニング当たりの奪三振9.6、四球3.2、被本塁打0.4、防御率2.78)に比べインパクトは薄いが彼には複数の魅力的な質がある」とし、ストレートの平均球速と、6種類ある球種の多彩さを評価した。 「有原はメジャー級のストレートを持っている。彼の平均球速は、今季チームの中継ぎを担った山口の90.8マイル(約146キロ)を上回る92.3マイル(約148.5キロ)だった。有原は先発登板の中で88マイル(約142キロ)から95マイル(約153キロ)の間で速球の球速を急激に変えることができる。ただ、この日本で通用してきた手法は、メジャーのレベルでは、その幅を少し小さくするように指導されるかもしれないが、有原は目がくらむようなレパートリーを持っている。彼は6球種を全投球の少なくとも10%以上で投じている」と紹介した。その2つのポイントで山口より上との評価だ。