ウルトラマン“フジ隊員”の華麗なる変身 寂聴さん推薦で芸能界へ、「Q」の衣装は自前…15年間の休業を経た現在は
早くも重版出来となる好調ぶり
TVドラマ「ウルトラマン」シリーズはおおよそ1本が25分程度だが、それを表現するために費やされた時間は、もちろんそんな短さではない。 「完成作品まで行くのに、どこまで大変だったのか。撮ったのにどれだけカットされたものがあったのか。その山に登るまでが大変なんだよ、ということなんです。大先輩の佐原さんは映画本編でも主役を張っていた方。それなのにテレビの世界へ来て、みんなを引っ張ってくれたのは、英二監督に『健坊、頼むね』と言われたからだと後に聞きました。そういうことを残さなきゃ、と思って」 一時は「ウルトラセブン」の作品人気の高さから、桜井さんの言葉を借りれば「(ウルトラ)Qや(ウルトラ)マンがないがしろにされていた時期もあった」という。だが、「Qやマンがあってこそセブンも他の作品もある」という思いが、今回の共著にもあふれている。 その思いが読者にも届いたか、早くも重版出来となる好調ぶり。「まだまだ書きたいことはありましたけど、67作品もあるので」と語る。「ウルトラマン」シリーズの原点が今後もさらに解き明かされる日を心待ちにしたいところだ。 デイリー新潮編集部
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