【速報】BMWがミドルクラスの新型「コンセプトF450GS」を発表。新開発の直列2気筒を搭載する軽快アドベンチャー
ドイツのBMWが、2024年11月5日(現地)、ミドルクラスの新型アドベンチャーモデル「コンセプトF450GS」を発表。1300ccの「R1300GS」から312ccの「G310GS」まで、豊富なラインアップを誇るGSシリーズのなかで、中間的ポジションとなる新型は、新開発の450cc・直列2気筒エンジンと175kg近い軽量な車体により、オフロードはもちろん、オンロードも軽快に走れるマシンになるという。キャンプや林道のツーリングなども楽しみたい、日本のアドベンチャーバイク好きは注目だ! 【画像】「コンセプトF450GS」をギャラリーで見る(8枚) 文/Webikeプラス 平塚直樹
BMWのGSシリーズとは?
BMWの2輪ブランド「BMWモトラッド」がリリースするGSシリーズは、1980年に登場した初代モデル「R80G/S」以来、40年以上もの歴史を誇る伝統のモデル群だ。 高速道路などオンロードでの快適性とオフロードでの高い走破性を両立することで、長年アドベンチャーバイクというジャンルを牽引してきたのがGSシリーズ。 伝統の水平対向2気筒・通称「ボクサー」エンジンを搭載する1300ccモデルの「R1300GS」を頂点に、800ccの「F800GS」や900ccの「F900GS」、312ccの「G310GS」など、さまざまな排気量のモデルをラインアップ。いずれも、オン/オフ両方のツーリングを楽しみたいライダーを中心に、世界的に大きな支持を受けている。
コンセプトF450GSの特徴は?
今回、BMWが発表したコンセプトF450GSは、そんなGSシリーズのなかで、中間的ポジションとなる。車名に「コンセプト」の名称はついているが、BMWによれば「量産準備がほぼ整った」というから、市販仕様にかなり近いことが予想できる。 まだ、詳細の発表こそないものの、公開された写真を見る限り、外観の特徴では、GSシリーズ共通のシャープなフォルムを継承。特に、LEDヘッドライトには、R1300GSに採用しているようなデザインを用いていることが特徴だ。 R1300GSに装備するヘッドライトの場合は、ロービームとハイビーム用の2つのLEDユニットに、デイタイムランニングライトとコーナリングライト用といった、計4つのLEDユニットを採用する。おそらく、コンセプトF450GSでも、同様の仕様になっていることがうかがえる。 エンジンには、新開発の450cc・直列2気筒エンジンを搭載。最強出力48馬力を発揮すること以外、こちらも詳細は不明だが、「これまで使用されたことのない特別な点火オフセット」も採用するなどで、幅広いライダーが扱いやすいだけでなく、心地よい抜群の吹け上がりも実現するという。 車体に関して、BMWは「優れたオフロード性能と同時に、オンロードでの機敏で正確なハンドリング」も目指したという。そのために、ラリーやエンデューロ スポーツの技術を取り入れ、調整幅の広い倒立フロントフォークや、さまざまな路面状況の負荷を考慮した減衰機能を備えるショックアブソーバーなどを採用。これらと、175kg近いという軽量な車体とのマッチングにより、幅広いシチュエーションで軽快な走りを楽しめるという。 コンセプトF450GSでは、ほかにも、メーターに6.5インチTFTディスプレイを採用し、スマートフォンとの連携も可能。また、走行状況に応じて選択可能なライディング・モード、バンク角に応じた制御も行うBMWモトラッドABSプロなどが装備されるという。