【MLB】ヤンキースがデビン・ウィリアムス獲得に成功 球界屈指のクローザー 2選手+金銭とのトレード
日本時間12月14日、ヤンキースはブリュワーズとのトレードを成立させ、ブルペンの強化に成功した。ヤンキースは左腕ネスター・コルテスと有望株ケイレブ・ダービンを放出し、球界屈指のクローザーであるデビン・ウィリアムスを獲得。また、ヤンキースからブリュワーズへ金銭200万ドルが支払われることも明らかになっている。魔球「エアベンダー」を武器に新人王、トレバー・ホフマン賞2度、オールスター・ゲーム選出2度などの実績を誇る右腕が今季のア・リーグ王者ヤンキースのブルペンに加わった。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ 現在30歳のウィリアムスは2019年にメジャーデビュー。短縮シーズンの2020年に22試合で防御率0.33とほぼ完璧なピッチングを見せ、新人王に選ばれた。2022年途中にクローザーのジョシュ・ヘイダーが放出されると、その後釜として守護神に定着し、2023年は自己最多の36セーブをマーク。今季は背中の疲労骨折により出遅れたが、22試合で14セーブ、防御率1.25と復帰後はしっかり結果を残した。ただし、ワイルドカード・シリーズ第3戦ではピート・アロンソ(メッツ)に痛恨の逆転アーチを被弾。FAまであと1年となり、今オフ中のトレードが有力視されていた。 ヤンキースは抑えのクレイ・ホームズがFAとなりチームを去ったため、ブルペンの補強が急務に。ウィリアムスの獲得に成功したことで来季のクローザーが決まり、今年のポストシーズンでクローザーを務めていたルーク・ウィーバーは再びセットアップ役に回ることになりそうだ。 ブリュワーズへ移籍するコルテスは30歳の左腕。自己最多の12勝を挙げた2022年にオールスター・ゲーム選出を果たしており、メジャー7年目の今季は31試合(うち30先発)に登板して9勝10敗、防御率3.77を記録した。ヤンキースとしては、マックス・フリードの加入で先発陣に余剰人員が発生し、余った先発投手をコマにしてトレードを成立させた形となる。 ダービンは来季のレギュラー候補にも挙げられていた24歳の二塁手。今季マイナーAAA級の82試合で打率.287、10本塁打、60打点、29盗塁、OPS.867をマークし、アリゾナ秋季リーグでも24試合で29盗塁(リーグ新記録)の活躍を見せて評価を大きく上げていた。ブリュワーズもローテ格の先発投手+有望株という十分な対価を得られたと言えそうだ。