心尽くしの夕食を「何これ?作り直せ」と言われて…モラハラの支配から抜け出したい私は、ある日夫を置き去りにしてアクセルを踏んだ
結婚生活は信頼と尊重を土台に築かれるべきものです。しかし、モラルハラスメントが日常的に繰り返されると、その基盤は簡単に崩れてしまいます。妻の行動すべてを否定し、自己肯定感を徹底的に奪おうとするモラハラ夫の行動は、妻を深く傷つけ、精神的なダメージを与えます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている 今回は夫の言葉で自己肯定感が奪われ鬱病になってしまったKさんのお話を書かせていただきました。 (個人が特定されないように変更を加えてあります)
夕食の作り直しをさせる夫
Kさんの夫は、料理に少しでも気に入らない点があると「全部作り直せ!」「こんなもの食べられないから、弁当を今すぐ買ってこい!」と怒鳴りつけることがよくあります。その日も、Kさんが仕事から帰宅し、慌ただしく準備した寄せ鍋を食卓に並べた瞬間でした。 夫は料理を一目見て、不機嫌そうにため息をつきながら言い放ちました。 「何これ?具材の切り方も雑だし、味が薄い。こんなものを俺に食べさせる気なのか!」 突然の言葉に胸が締め付けられるような気持ちになり、頭の中が真っ白になりました。せっかく夫の好きな具材を選び、忙しい中でも作った料理を全否定されたのです。「時間がなくて…でも一生懸命作ったの。」と小さな声で言い訳を口にした瞬間、夫の声がさらに大きく響きました。「言い訳なんていらない!俺が帰宅したらちゃんとした飯が出てくるのが普通だろう?弁当でも何でもいいから今すぐ買ってこい!」 夫の怒りにKさんは言葉を失い、ただその場で立ち尽くしました。「私はこんなに頑張っているのに、どうして夫には伝わらないんだろう。いつも否定されるばかりで…もう疲れた…」 夫の暴言がKさんの心を毎日のように傷つけ、Kさんは自己肯定感がなくなり心も萎縮していきました。それでもKさんは「私が至らないからこうなるんだ」と、自分を責める日々を送っていました。 このような夫の行動は、家族のために料理をする妻の思いや愛情を無視し、自分の考えを最優先する支配的な態度の表れです。料理が美味しいかどうかよりも、「自分が上である」という立場を確認し、妻に嫌がらせをすることが目的になっています。このようなモラハラを繰り返されると、妻は「自分の努力や存在に価値がないのではないか」と自己否定に陥ってしまうのです。