【年金】「赤いハガキ」の催告状とは? 対処法やポイントを年金アドバイザーが解説
納付していない方に送付される「赤いハガキ」の正体とは
先にお伝えした通り、免除や納付特例を利用している方を除いた国民年金の第1号被保険者の方は、国民年金保険料を自分でコンビニや金融機関の窓口で払うか、口座振替やクレカ払いで納める必要があります。 残高不足で口座振替ができない場合や、国民年金保険料を納付を忘れた時には、日本年金機構、あるいは業務を委託された事業者から「ハガキや封書」で連絡がきます。 これが「国民年金未納保険料納付管掌通知書(催告状)」であり、赤いハガキの正体です。 ●国民年金保険料、納付しないとどうなる? 納付しない場合は、日本年金機構あるいは委託された事業者から連絡があります。 保険料を納付しない場合、納付していない分だけ老後の年金が少なくなるため、そうしたことも伝えられるでしょう。 また、老後の年金だけでなく、障害基礎年金や障害厚生年金、遺族年金を受給するための要件として、保険料納付要件(免除含む)を満たさないことで、受給できなくなることもあります。 この時点で保険料の支払いが難しいと判断できる場合には、お住まいの管轄の年金事務所に事前予約の上、年金の相談に行きましょう。 しかし、実際に「赤いハガキ」を目にするとギョッとするもの。あらかじめ、どういったことが記載されているのかを次の章でチェックしていきましょう。
「国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)」の記載内容
国民年金未納保険料納付勧奨通知書(催告状)は、ハガキ型のねんきん定期便と同じようにメールシーラータイプで見開くもの。 催告状のハガキには、以下のような記載があります。 ●納付状況(未納月数・未納金額) 直近最大36ヶ月の納付状況が月毎に記載され、納付・免除・未納などの状況がわかります。 また、免除や猶予を受けていた場合には、どの月が対象かも記号で示されます。 ●年金加入状況 今までの国民年金の加入月数をチェックできます。 納付月数のほかに免除や猶予の月数なども記載されており、厚生年金保険の加入月数が確認できるようになっています。 国民年金保険料を納付したかどうかわからない場合でも、このハガキを見ることで概ねわかる形といえるでしょう。 これをみて自身の認識と異なっていたり不明な点が出てきたりした場合には、住所地を管轄する年金事務所に尋ねてみると良いでしょう。