いきなり登場「mixi2」に賛否両論、伝説のSNSが復権を目指すなら“最良の立ち位置”とは?
● オレンジ色のSNSに感じる 言いようのない「信頼」と「安心」 人は刺激を求めるとはいえ、刺激があり過ぎるあまり疲弊して離脱する人が多いのが今のSNSであり、少なくない人が「自分の周囲の仲間がごっそり移住してくれるSNSがあればいいのに」と願っている。 最近では、「やさしい匿名SNS」と銘打った「いつでもおかえり」というサービスがYahoo!トピックスに取り上げられたこともあって話題となった。これは生きにくさを抱えるユーザーが仲間と励まし合う「自助会」をモチーフとしたSNSなのだという。チクチク言葉であふれる既存のSNSに疲れた人々が、このような方向性のSNSを求める気持ちは十分に理解できる。 mixi2に対する人々の期待もこれに似ているところがあって、かつてのmixiを知っている人たちはなんとなくこのオレンジ色のSNSに対して「信頼」と「安心」を感じている。Xほどのどぎつい刺激やバズはなくてもいいから、同じような趣味の仲間とゆるくつながりたい。そんな需要に応えてくれるのではないかという期待だ。 ・若者がいないのが逆にいいのではないか説 Z世代はかつてのmixiが流行した頃を知らない。このため必然的にmixi2のユーザーは中高年が多い。 さらに、Z世代はYouTubeやTickTockでの動画による情報摂取に親しんでおり、テキストコミュニケーションがメインのSNS自体が中高年向きのものとなりつつある(もちろん中高年でも動画を楽しむ人はいるのだが、テキストコミュニケーションを好む層は中高年に多い)。 若者に好まれないSNSは流行らないのではないかと予想する人がいる一方で、逆に若者がいないことで中年同士の強い連帯感が生まれるという声もある。 2016年頃、「おじさんおばさんはインスタをやらないで」という女性の投稿が話題になったことがある。彼女曰く、Facebookはおじさん、おばさんばかりになったから若者がいなくなったのであり、インスタも同じ状態になってほしくない、というのだった。