エコーやオーツカ、カンペールなど。セットアップでも気取らずに着こなせるシューズを紹介。
きちんとした印象を損なうことなく、エフォートレスに装えるセットアップは、現代におけるビジネスウエアの新定番。とはいえ、案外難しいのが足元の仕上げだ。フォーマルなドレスシューズだと杓子定規で面白みがなく、かといってカジュアルなスニーカーでは軽快さが強調され、ビジネスシーンでは文字どおり“足元を見られる”恐れもある。そこで、セットアップに似合うシューズを各ブランドから厳選。おすすめの一足を日替わりで紹介する。 【一覧】2024年 スニーカー特集vol.6~vol.10
高級紳士靴で培った技術をふんだんに盛り込んだ、 三陽山長のスニーカー。
熟練職人による高度な技術が息づいたモノづくりで知られる三陽山長。高級紳士靴で培われた経験と技術は、スニーカーにも多分に生かされている。写真の「進一/SHINICHI」は、三陽山長の定番ラスト“R2010”をベースに、ドレススニーカー用に改良した木型を採用。かかと部分の高いフィット感はそのままに、指まわりにゆとりを持たせることで、スニーカーならではのコンフォートな履き心地を享受できる。加えて、縦にスリットの入ったソールは屈曲性が高く、履きはじめからすぐに足になじんでくれる。アッパーのスムースレザーとトウやヒールに配したスエードの穏やかなコントラストも洒脱な印象に。コバまわりの白いステッチも小粋なアクセントを添えている。インソールだけでなく、履き口にも高いクッション性を持たせてあるので、長時間歩いても疲れにくく、外回りの多いビジネスパーソンにはおあつらえ向きの一足である。 問/三陽山長 日本橋髙島屋S.C.店 03-6281-9857
レザーの繊細な表情が高級感を演出する、 エコーのスニーカー。
デンマーク発の「ECCO(エコー)」は、革のなめしから、デザイン、製造、販売に至るまで、すべての工程を自社で行う世界でも珍しいシューズ&レザーグッズブランド。今期新作の「エコー ストリート エース」は、北欧デザインの本質を踏まえたトレンドに左右されない、シンプルなデザイン。アッパーには、自社製造のなめらかなフルグレインレザーを採用。表情豊かなシボ感と要所に配したスムースレザーがワントーンに奥行きを添えている。人間工学に基づいて足型のカーブを計算したフォルムはフィット感も抜群。加えて、ポリウレタンとラバーの2層構造のアウトソールは、軽量性と柔軟性を併せ持ち、防滑性も備えている。優しい丸みを帯びたボリューム感のあるシルエットが、シンプルなセットアップでも存在感を発揮するはずだ。 問/エコー・ジャパン 0120-974-010